アラ還オヤジの備忘録

雑感や、その他諸々。

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貸しレコード屋で大滝詠一のLPを借りていた頃を思い出した

これまでNHK BSで放送されていたThe Coversという音楽番組が、今年に入ってから時折地上波でも見られるようになった。先日は「サマースペシャル〜納涼のうた〜」。ゲストの郷ひろみが“カバーズ”という番組タイトルの割には自身の持ち歌を歌ったりしていたのはご愛嬌だが、自分的に“ストライクゾーン”だったのは「大滝詠一 名曲カバーセレクション」。

自分は、大滝詠一をリアルタイムで聞いていた世代。学生時代、近所の貸しレコード屋でLPを借り、せっせとカセットに録音していた。それなりに思い入れもあるので、司会のリリー・フランキーが「大滝詠一サウンド」などと言っているのを聞いて、(おいおい、それを言うならフィル・スペクターサウンドだろう)などと毒づいたりしながらも、番組を楽しんだ。

さて、そんな番組の中で、大滝詠一のアルバムとして紹介されていたのは「A LONG VACATION」。

ジャケットの絵が印象的で、一年ほど前に東テレの「新美の巨人たち」でも紹介されていたのだが、あのイラストをあらためて見て、(あれ、確かウチにもあったような…)と思って、リビングのCDラックをごそごそ探ってみると、出てきたのは「A LONG VACATION」ではなくて「EACH TIME」。

確かに大滝詠一のアルバムには違いないが、人間の記憶などこんなものだ。どういう経緯で購入したのかも定かでないが、多分、最初に買った車(今からおよそ30年前のことだ)のCDチェンジャーに入れっぱなしにしておくためだったのではなかろうか。

もう何年も聞いていなかったが、早速10年選手のWindowsラップトップのiTunesでダウンロード。これでChromebookでも聞き放題。ホントに便利な時代になったものだ。

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このブログも「EACH TIME」を聞きながら書いているが、まさに夏にぴったり、車でも聞けるように早速USBメモリーにも保存しようと思ったのだった。

健康診断の結果にビビって焼酎の度数を下げてみた1年後の結果

再就職しましたで書いたとおり、昨年3月から新しい職場で働くことになったのだが、入社の際、会社からやるように言われたことの中に“健康診断”があった。

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別にアラ還でなくても、従業員を雇う際には、健康診断は必須だ。(たまにそういう日本のルールを理解しないで、「なんでそんなものが必要なんだ」などと海外本社の人事部門が言ってきたりする外資系企業もあったりするが、そういう会社からは、今すぐおさらばしたほうがよいと断言しよう。)

健康診断を受けるにしても、昨年3月といえば、“第3波”がピークアウトしたものの、それなりの感染者数(今の第7波と比べれば可愛いものだったのだが...)で、会社も「無理して急がなくてもいいですよ」とのこと。とは言っても、あまり放っておくわけにもいかず、それまで何回か健康診断を受けたことがある市内のクリニックを予約したのが昨年4月のことだ。

健康診断については、お陰様でこれまで40年あまりのサラリーマン生活で、それほど大きな異常が発見されることはなかった。しいて言えば、ホッピーと20年で書いたとおり、尿酸値が上がったことと、あとはピロリの除菌をしたあとは毎年バリウムの代わりに胃カメラで検査しているくらいだ。

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そんなわけで久しぶりの健康診断にも、結果をそれほど気にすることがなかった。だがしかし。今回はそうは問屋がおろさなかった。ASTとALTの数値が正常値をオーバーしていたのだ。自分の世代だと、多分、GOT、GPTという呼び名のほうが馴染みがあると思うが、どちらもトランスアミラーゼ、肝機能の指標だ。

確かに社会人になる前、学生のことから、酒量は少ない方ではなかったが、幸いなことに、これまで健康診断で、肝機能が引っかかることは一度もなかった。(自分はそういう体質)などと高を括っていたのだが、ここに来てこれまでのツケが回ってきたか。確かにコロナ禍で巣ごもりするようになって、運動量がめっきり減る一方、酒量が下がることはなかった。だが、だからといって酒量が極端に増えるということもなかった。さすがにその辺りは気をつけていたつもりだったのだが...。

さあ、どうするか。尿酸値のせいでビールをホッピーに変えて“成功”した経験があるからか、またしても、何かうまい逃げ道がないか、往生際悪くあれやこれや考えて、たどり着いたのは、「そうだ、ホッピーに使う焼酎の度数を25度から20度に変えてみたらどうだろう?」。

はなから“量”を抑える気は毛頭ない。アルコール度数を下げたところで、それほど味に影響なかろう。その一方、焼酎の度数を25度から20度にすれば、同じ量を飲んでもアルコール摂取量は(25−20) ÷ 25 = 20% (!) の低下だ。(我ながら中々の名案)と一人悦に入り、早速試してみると、味も違いは感じられない(その程度の味覚の持ち主です)。よし、しばらくこれで行こうと決めたのが、およそ一年前のことだ。

さて、そうこうするうちに再就職してから1年が経ち、再び健康診断を受けるタイミングがやってきた。今年も第6波が一段落したタイミングで同じクリニックを予約した。昨年はコロナの影響もあって、随分と簡単に予約が取れたが、今年は皆さんコロナにも慣れてきたのか、結構の日程が埋まっているという。仕事の予定を確認しながら、なんとか都合のよい日時を予約できた。受診時の様子は、昨年とそれほど変わらず、以前と比べれば結構空いているという感じだった。看護婦さんに言われるままに、次から次へと検査をこなし、2時間弱で終了した。

検査結果はおよそ2週間で自宅に郵送とのことで、期待と不安が入り混じる中で、結果の到着を待った。そして、ついにクリニックからの封筒が自宅のポストに。

何はともあれ、まずはASTとALTの項目を探す。さあ、皆さん、どうだったと思われますか?結果は何と正常値に戻っている!ほっと胸を撫で下ろす一方で、油断は禁物と、まだしばらく20%を続けようと思うのだった。

話は変わるが、最近、日曜の昼にテレ東でやっている「今夜はコの字で Season2」の再放送(こういう番組を日曜の昼に流すとは、さすがテレ東だ)、先週は生ホッピーが出てきたのだが、ジョッキに入れる焼酎の量を見てぶっ飛んだ。自宅の冷蔵庫には、ホッピー専用ジョッキがいつも2つ常備されているのだが、それには焼酎を入れる目安に星印が上下に2つ、付いている。

下が薄め、上が濃いめで、自分は当然下の印までなのだが、番組で入れていた焼酎の量が上の星印を大きく超える量で、劇中で言われていたとおり、(あれじゃあ、確かに3杯飲んだらひっくり返るな)と思ったりしたのだった。

 

Chromebookを使い始めて3ヶ月での感想。「結構使えるかも。」

リタイヤしたらChromebookでよくないかい?で書いたとおり、5月のアタマにChromebookASUS Chromebook Detachable CZ1)を購入しておよそ3ヶ月。

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メール設定や、Windowsパソコンに保存されたiTunesの音楽データをGoogleドライブ経由で再生すること以外にも、いろいろ気が付くことがあったので、ちょっとまとめてみようと思う。

まず、アプリについて。デフォルトでインストールされているものもいくつかあるが、3ヶ月使ってみての感想は、「アプリを使わなくてもChromeブラウザで出来るのであれば、アプリは使わないほうがいい」。Gmailについては、すでにChromebookのメール設定で難儀する(特にOutlook)で書いたとおりだが、他のアプリも様子は似通っている。

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たとえばYouTube。アプリがデフォルトでインストールされているが、こちらはバックグラウンドで音楽再生しようとすると、演奏がブチブチ切れまくる。一方、Chromeブラウザ経由でYouTuneにアクセスすれば、そんなことは起こらない。Googleニュースはデフォルトではインストールされていないが、Web Storeからダウンロードして使ってみると、ニュースのリンク先を開く際、窓が、なぜかスマホに最適化された大きさに。こちらもChromeブラウザ経由でGoogleニュースにアクセスした場合は、そんなことは起こらない。アプリをダウンロードして使うことに慣れていると、何となく違和感があるが、そんな時はタブではなくて、新しいウインドウで開くように設定しておけば、ストレスはほどんど感じない。

次はシェルフに日付を表示させる方法について。ちょっとググると「chrome://flags から Enable Show Date In Trayのフラグを有効にする」という方法が出てくるが、少なくとも自分の環境下では、”Serch flags”で検索しても”Enable Show Date In Tray”は出てこない。代わりに探し出したのは”Productivity experiment: Monthly Calendar View”。こいつを”Enabled”にするとシェルフに日付が出てくる(そこをクリックすればカレンダーも表示される)。ところがだ。日本語環境だと、出てくるカレンダーは“日曜日”始まり。自分の場合は月曜始まりのカレンダーに慣れているので、なんともしっくりこない。そこで試したのは、言語設定を日本語から英語にしてしまうこと。なんとこれでカレンダーは月曜始まりになった。

最後にもう一つ。Chromebookを使ってみようと思った理由の一つに、”Google ドキュメント”、”Googleスプレッドシート”が、Word、Excelの代替で使えそう、ということがあった。実はこのブログのテキストも、前々回くらいからGoogle ドキュメントで打っているのだが、ほとんどストレスなく使えている。一方、Googleスプレッドシートの方はというと、さすがにExcelと全く同じというわけには行かない。たとえばピボットテーブル。Excelで作成したピボットテーブルもそのまま使え、挙動もほぼ同じ。ただ、データを更新した際、Excelの方はデータ更新と一緒にグラフも参照するデータ範囲を拡大してくれるが、Googleスプレッドシートはデータ範囲を増やす必要がある。もしかしたら何かよい方法があるのかもしれないが、自分の場合は、今のところは元データが増えるごとに、グラフに使うデータ範囲も手作業で修正している。

地味に不便なのは、ファイルを保存した際に、最後に使っていたセルの場所を記憶していないこと。Excelであれば、保存したファイルを開けば、カーソルは前回保存した場所に出てくる。一方、Googleスプレッドシートはといえば、ファイルを開くとカーソルは必ずA1に。小さいテーブルであれば、それほど気にならないだろうが、行番号が2000超え、列番号がPQなどというサイズを使っている身にとっては、A1からスクロールでその場所まで移動するには結構骨が折れる。結局コントロールキー + 矢印で、テーブルの端まで移動させることで誤魔化しているが...。

まあ、何だかんだ気になるところはあるが、全体としては、「結構使えそう」という印象。また、しばらく経ったら状況をupdateします。

参院選で「円安、株高、物価高」にお墨付きを与えたのは誰か

金曜の朝刊。一面に「欧州中銀 0.5%大幅利上げ」の見出しが。「物価高騰 マイナス金利解消」と続く。

一方、日本といえば、日銀総裁は「金利を引き上げるつもりは全くない」と21日の記者会見で宣ったとのこと。二面には「利上げを進める各国と日本との金融政策の違いは鮮明で、外国為替市場での円の価値が下がっている」との解説があるが、こんな状況は昨日、今日に始まったことではない。参院選の前から散々言われていたことだ。

円安になれば、輸入品の価格は上がる。食料自給率の低い日本では、食品の価格が上がるのはあたり前のことだ。日銀は「景気を支えるために引き続き金融緩和が必要」との考えだそうだが、食料品の価格が上がれば一般家庭の財布の紐はますます固くなり、消費が落ち込んで経済に悪影響と考えたりはしないのだろうか。

物価高については、しばらく前からTVニュースでも取り上げられ、消費者のみならず、商売をしている人たちからも「困った、困った」の大合唱だ。しかし、それを見て不思議に思うのは、「こんなに物価高で困っている人がいるのなら、物価高に誘導する政策を推進している政府与党に、一体誰が参院選で投票したのだろう」ということだ。本当に物価高で困っているのなら、そういう政策を推進している党に投票したりするだろうか。参院選で自民が圧勝したということは、実は物価高で困っているのは少数派なのでは、などと思ってしまう。

その一方、日経平均終値はこの金曜まで7営業日連続で値上がりとのこと。輸出で儲ける大企業は、この円安状況を謳歌していることだろう。実は日本国民の多数派は、物価よりも株価に興味があるのだろうか。それ故、「円安、株高、物価高」を推進する政府与党に投票した、そう考える以外に合理的理由が見当たらない。

自分の世代は、“年金生活”がすぐそこまでやってきている。大企業の業績より、物価に目が行くのは当然だ。いや、自分の同世代も、意外と株価のほうが大事だったりする人が多かったりして。

「折角、ワンコインじゃないワインに目覚めたばかりなのに...。ワインも値上がりするのかなぁ。」そんな、どうでもいいことに頭を悩ませる今日この頃だ。

ワンコインじゃないワインを買ってみた

Chromebookタブレットでピアノレッスンで書いたとおり、うちのカミさんは結構一人で外出する。

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といっても、大体夕方までには帰宅して、こちらが晩飯の支度について煩わされることはない。たまに夕食の時間までに戻れないこともあるが、こちらもそのつもりで外食の予定を入れたりしていた。
ところが先日、どうしたわけか、予定外に「夕飯の支度はできなさそう」という連絡がカミさんから入った。それでは、ということに近所の駅前にある某有名イタ飯専門ファミレスで待ち合わせることに。二人で生ビールから始めて、あれやこれや頼んだが、さすがコスパの良さでテレビでも度々取り上げられるだけあって、思いの外安く済んだ。
そんな中、一つ気になることが。ワインをデキャンタで頼んで(なんと200円です)二人で飲んだのだが、何か味が違う。別にまずいとか、そういうわけでもないし、何しろこの値段である。文句があろうはずもないのだが、何か違和感があったのだ。
ボジョレーヌーボー解禁を横目にワンコイン・ワインで書いたとおり、自分は家飲みではもっぱらワンコインである。

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これまで、それで十分満足していたのだが、ファミレスのワインを飲んで感じた違和感というのは、実は「日頃、ワンコイン・ワインを飲んでない人がワンコイン・ワインを飲んだら、自分がファミレス・ワインを飲んだときと同じ違和感を覚えるのでは」ということだったのだ。
還暦を過ぎたこの歳で、この先どれくらいの量をワインを飲めるのかわからないが、どうせなら、高級でなくてもいいので「違和感のない」ワインを飲んだほうがいいのでは、そんな考えが頭をよぎった。
さて、どうしたものか。手に取ったのは、「絶対はずさないおうち飲みワイン」(著:山本 昭彦)。

この本、紹介するワインは2500円以内に絞ったとのことだが、その一方で「1000円で、特色のあるお買得ワインを選ぶのは無理です」とも。ワンコイン・ワインなどは論外というところか。
さて、まずはともあれ、紹介されているワインから、一本選んでみるかと、パラパラめくってみるのだが、どれもこれもいかにも良さげな説明付きで迷ってしまう。結局、決めたのは「タロ プリミティーヴォ ディ マンドゥーリア」。

イタリアのワインです。「ワインといったら、まずはフランスからだろう」というご意見もありそうだが、自分は、フランス料理よりはイタ飯派だし、ボトルの形もラベルのデザインも他とはちょっと違うこちらを選んだ(素人がワインを選ぶ理由など、こんなもんです)。
ネット酒店でポチり、程なく自宅に届いたワインを、早速カミさんと二人で試してみたのだが、一口飲んで、二人共声が出ない。(これまでとはまるで違う)と顔を見合わせたのだった。
さすがにいつもというわけには行かないが、たまにはワンコインじゃないワインもいいなと思ったのだった。

奈良

そろそろ奈良に行きたいと思っていた。

コロナ禍になる前、2017年から2019年にかけて、毎年奈良に出かけていた。

季節は大体秋口、理由は興福寺北円堂におられる無著と世親に会うためだ。北円堂は普段は公開されておらず、春と秋の特別公開時、それぞれ2週間程のみ拝観できる。それに合わせて唐招提寺薬師寺を巡ったり、年によっては長谷寺辺りまで足を延ばしたり。近鉄奈良駅から長谷寺に行く場合、乗り換えは大和西大寺駅だ。

そんな“奈良リピーター”の自分も、2020年初からのコロナ禍以降、奈良はおろか、旅行に出かけることもなくなっていた。その代わりと言っては何だが、手を伸ばしていたのは、「奈良で学ぶ 寺院建築入門」(著:海野 聡)。最初に紹介されているのは唐招提寺だ。

“Go to”などと言われてもどうにも気が進まなかったのだが、ようやく近頃の世の中の様子から、(そろそろいいのでは)と思い始めていた。

できれば無著、世親と“再会”したいところだが、北円堂の秋の公開まで待つのも(そもそも今秋の公開時期は未だ未定らしい)じれったく思っていたところ、カミさんから「奈良国立博物館当麻寺曼荼羅が特別公開されている」との情報が。そんなことを言ってくるのは、「連れて行け」という意思表示に他ならない。カミさん孝行も兼ね、このタイミングで奈良に行くのも悪くないと思い、先週、定宿にしている奈良市内の旅館の予約を取ったところだった。

そんなところに飛び込んできた金曜の事件。興福寺にも当麻寺にも何の落ち度もないのだが、何か、奈良に行こうという気持ちが一気に萎んでしまったのだった。

au障害に気付かない休日

昨日は土曜日。ちょっと買いたいものがあったので、朝食を済ませたらパソコンを立ち上げて、ネットで注文、程なく注文確認のメールが届いた。その後は近所の車検専門店へ。石炭で走る軽EVはエコか?で書いた通り、ウチの車は今年が車検の年。

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先日、その車検専門店で予約したのだが、車検切れの三ヶ月前の予約だと、タダで洗車をしてくれるとのことで、それが今日の午前中だった。ウチを11時くらいに出て、店に到着したのは、およそ10分後。受付で、「洗車の予約をした者ですが...」と用件を告げると、あちらも手慣れたもので、スムーズにことが運ぶ。車のキーを渡して、所要時間を尋ねると、およそ30分とのことだった。「フリードリンクをどうぞ」と言われたが、このご時世ではあまり気が進まない。待合スペースの空いている席に腰をおろし、暫し洗車完了を待つことにした。

こんな時、多くの人はスマホを見ながら時間を潰すのだろうが、自分の場合は、これまで何回か書いている通り、ガラホ派だ。外出するときに小物を入れるのに使っている小ぶりのショルダーバックからガラホを出すこともなく、ぼんやり周りを眺めて時間を過ごした。

私以外の客はといえば、どうしたわけか子供連れのお父さんが妙に多い。奥さんに「出かけるなら子供も一緒に連れてって」とでも言われたのだろうか。自分にもそんな時代があったなあ、などと思わず遠い目になる。店内のモニターでは、テレビ番組でも流していそうなものだが、この店では繰り返しドラレコのコマーシャルを流していた。どうも自動車保険と連動したもののようだ。そういえば、車検の予約の際に、自動車保険の見直しがどうこうと言われたような。確かに事故をおこしたときにドラレコの映像が残っていれば、双方の言い分が違ったときには役に立つだろう...。

そんなことをつらつら考えているうちに、30分はあっという間に過ぎ、「お待ちの〇〇様、」と自分の名前が呼ばれ、洗車が済んだ車のところまで案内される。「今日は洗車だけなので、このままお帰りください」とのことで、きれいになった車をみて、ちょっと得した気分で店をあとにした。

さて、家に戻ると、カミさんが何やら言いたそうに待ち構えている。聞くと、「今朝からauに障害が出ているらしい」という。ウチのカミさんは自分と違ってスマホ派で、気が付くとスマホの画面を“くるくる”している。ただ、このコロナ禍では自宅にいる時間がほとんどで、自宅でwi-fiに接続してのネットサーフィンだ。そんなことなら画面の大きいパソコンのほうが見やすいのでは、とも思うが、まあ、そこは個人の自由なので、それ以上とやかく言うこともない。そんなわけでauに障害が出ても、本人が困ることはそれほどなさそうなのだが、やはり電話が繋がらないとなるといろいろ心配なことも出てくる。

例えば、自分の母親は田舎で一人暮らしだ。幸い弟夫婦が近所に住んでおり結構気にかけてくれているので、まあ安心ではあるのだが、それでも何かあったとき、向こうからこちらに電話がかけられないというのでは大変だ。「なんかあったら固定電話のほうにかけてくるだろう」というと、ウチの固定電話はauのインターネット電話なので、安心できないと言う(実際は固定電話は問題なかったらしい)。結局、カミさんがどうしたかと言うと、母親のスマホにLINE電話をかけることに。最初は応答がなかったのだが、程なく母親側からLINE電話がかかってきた。一体いつの間にLINEの交換をしていたのか、知るよしもないが、まずは一安心だ。

それにしても、朝からネットで買い物をしたり、車で出かけたりしても、auの障害に全く気が付かないとは、果たしていいのか、悪いのか。因みに1時間ほど前にガラホの画面を見たら、未だにアンテナが立っていない(電波を探しまくっていたのか、ガラホのバッテリーの減りが尋常ではなかった)。今回のauの障害で、スマホユーザーではない自分が被った被害は実質的にはほぼゼロだが、これからも通話もできないのではさすがに困る。早く復旧してほしいものだ。