アラ還オヤジの備忘録

雑感や、その他諸々。

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書評

“政治的”とは何か

どこの業界も似たようなものかもしれないが、自分がこの10年ほど身をおいていた業界は、本当に“狭い世界”だった。どの会社に勤めているどいつがどんな奴なのか、大抵わかってしまう。特にマネジメントレベルの人間は、業界内を魚が回遊するかの如く渡り歩い…

社長の仕事と“仕組みと仕掛け”(そして、コロナ対策の優先順位)

その昔、自分がある会社の代表取締役だった頃の話。何人かの若手社員から、次のような質問を受けることがあった。「社長の仕事って、何ですか?」。 こんな質問を二回り以上離れた若造から受けるというのは、よほど風通しのいい会社だったのか、或いは、社長…

“人に関心を持たなくてはならない”の著作権は誰にある?

ビル・キャンベルの名前が最初に自分の頭にインプットされたのは、ベン・ホロウィッツの「HARD THINGS」を読んだ時だ。 // リンク キャンベルは、ホロウィッツが創業したラウドクラウドの取締役で、本書の中にも二人のやり取りが何度か出てくるが、それとは…

大阪都構想と会社組織

一昨日、全国の耳目を集めた大阪都構想に対する住民投票が行われ、結果、僅差で反対多数となった。私は、大阪市民でも府民でもないので、大阪の皆さんが決めること、自分が気に留めることもない、という立ち位置で、日曜夜のNHKの特番を真剣に見るわけでもな…

Go To Eatの“Why”は何か?

皆さんはGo To Eatキャンペーンを利用しましたか?私は残念ながら、まだ利用していない。そもそも新型コロナウイルスが流行する前も、あまり外食する機会が多い方ではなかったのに、コロナ禍での「不要・不急の外出は控える」生活スタイルがすっかり板につい…

アントレプレナーにセーフティネットは不要か

以前、ベーシックインカムと失業保険で、「過去に雇用保険の加入条件を満たし、保険料が支払われていたケースでも、その後1年を超えて未払い期間があった場合は、それまでに支払われた保険料は”リセット”されてしまう。」と書いた。その時、念頭にあったのは…

だれもが目に見えない看板を首から下げて人生を歩んでいる。そこに書かれているのは…

皆さんはシェイクシャック (Shake Shack)をご存じだろうか、米国発のハンバーガー屋で、日本には10前後の店舗を展開しているらしい。2015年の日本進出時には、”高級ハンバーガー店”としてニュースにも取り上げられていたので、そこそこの認知度があるのでは…

ベーシックインカムと失業保険

昨日の朝、朝刊を広げると、いくつかの週刊誌の広告が目に入った。その中で、私の興味を引いたのは、パソナグループ会長の竹中平蔵氏が語ったという「月7万円のベーシックインカム」についてのものだった。世間に疎い私は全くノーマークだったのだが、先月23…

合流新党と原子力研究

今月前半、立憲民主党と国民民主党が合流した。議員数は約150で、11年前に民主党が政権交代を果たした衆議院選挙の直前の議席に迫る規模らしい。一方、国民民主党の一部議員は合流新党には参加せず、新たに国民民主党として活動するそうだ。自民党に対抗する…

忙しすぎて部下の教育ができないというのは…

以前、私は「毎月、マネジャー・トレーニングと称して、自らが講師となり2時間弱のセッションを持っていた」と書いた。1ヶ月の労働時間が仮に160時間だとした場合、2時間は全体の1.25%だ。それだけを見ると、大した負担はなさそうに見えるが、何の準備もせず…

Referral採用に”アメ”は必要か?

あなたの会社では、”Referral採用(リファラル採用)は行っていますか? そもそも「”Referral採用”って、何よ?」という方もいると思うので、簡単に説明すると、社員から、知り合いや友達を紹介・推薦してもらい、選考をする採用手法のことだ。 以前、”中途採…

FTEとプロジェクトの”炎上”

FTE換算で人員の割り当てをするようになってから、一体どれくらい経つのだろう。 ご承知の方も多いと思うので、詳しい説明は省くが、FTEはFull-Time Equivalentの略で、日本語訳は「フルタイム当量」、「常勤換算」となるらしい。 その昔、人員配置は、もっ…

ジュニア社員の業務管理

長くマネジメントに携わっていれば、その時々にいろいろな種類のピンチに遭遇する。外資系企業の子会社であれば、四半期毎の業績についてはもちろんだが、ピープルマネジメントについても思わぬ落とし穴があり、目配りは欠かせない。近頃は、何か気に入らな…

部下の教育は誰の仕事か

「社員教育は誰の仕事か」と問われれば、10人中9人、或いはもっと多くの割合の人が「それは教育研修部の仕事」と答えるに違いない。それでは、「部下の教育は誰の仕事か?」と問われたらどうだろう。「上司の仕事」というのが、大方の反応だろうが、それでは…

中途採用面接のジレンマ

企業にとって、社員の採用は一大イベントだ。新卒採用ともなれば、一連の採用プロセスには途方もない時間、労力、そしてコストをかけることになる。企業規模によっては、百人以上の新卒予定者に対して複数回の面接を実施する。面接を受ける新卒の皆さんも大…

一人のマネージャーは何人のスタッフを持てるのか

今からもう随分と前のことだ。その日、私は自分の上司と新幹線での出張に同行していた。彼はマレーシア系のシンガポール人で、日本の顧客と面談するため来日していた。その日は大阪の顧客を訪問するため早朝に東京から新幹線で大阪に入り、午後早い時間に東…

“空気を読む” のは日本独自のカルチャーか?

外資系の会社に入ると、時にカルチャーギャップのトレーニングに参加させられることがある。外国本社としては、日本人に“グローバル”な考え方や立ち振る舞いを理解し、また、そのような環境になじんでほしいということなのだろう。 一方、海外の(外国人の)…