アラ還オヤジの備忘録

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パソコンの起動音とピクサー映画


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あなたは”Mac派”ですか?

私は今、このブログのテキストを約8年前に買った富士通のノートパソコンで打っている。もちろんWindowsだ。6年前、ASUSEeePC 901-XにインストールされていたWindows XPがサポート終了になる際に買った、やはりASUSのTransbook T100TAも、今年初めに液晶画面を割ってしまったためにお蔵入りとなったが、もちろんこちらもWindows。こんなことを書くと、如何にも電子機器の進歩に乗り遅れている感じで、およそMacには縁遠い人物のように思われるかもしれないが、何を隠そう、元々、生粋のMac派だった。

 

自分が”Mac”こと、Macintosh のユーザーになったのは、今からおよそ30年前。きっかけは米国のある研究所との共同研究だった。先方の研究所のメンバーが会議のために来日することになったのだが、プレゼンテーションをするのにパソコンを用意してほしいという。そのころは、今のように”ノートパソコン”なるものは一般的ではなかったから、自分のパソコンを持参してくるなどということは現実的ではなかった。そして、その際、先方が用意してほしい機種として指定してきたのがAppleMacintoshだった。

 

上司からの指示により、私がMacを準備することになったのだが、その当時、こちらの社内では誰一人Macを使ってはいなかった、というか、ほとんどの社員はその存在すら知らなかったように思う。私の記憶では、当時、国内ではNECの”98”と呼ばれるパソコンが主流で、私自身も98を使用していたのだ(というか私の所属していた部署が98を一台所有していた。その当時、社員一人一人にパソコンが支給されるなどということは想像すらできなかった)。仕方なくレンタルで調達したのだが、何しろ使い方もわからないので、先方が来るまで起動すらしなかった。

 

さて、会議当日、彼らがMacを立ち上げると、何か妙な音がする。最初は気のせいかと思ったのだが、やはり起動のたびに、なにやら音がするのだ。その際の私の印象というのは、(こちらはまじめに会議に参加しているのに、パソコンを立ち上げる度に妙な音を出すとは、ふざけた奴らだ。)というものだった。

 

今は、Macに限らず、Windowsを立ち上げる際にも、いわゆる”起動音”がする。あまりに当たり前のことで、誰も気にも留めないと思うし、ましてや”ふざけている”などとは思うはずもないが、当時はパソコンを立ち上げる際に音が鳴るなどということは、想像すらできなかったのだ。

 

さて、会議終了後、先方の研究データをこちらで利用するために、こちらにもMacが必要ということになり、その管理者(?)として、私に白羽の矢が立った。これが、私とMacとの”馴れ初め”だ。当時はCanonがゼロワンショップをいうMacの販売店を展開しており、私も当時、麹町にあったゼロワンショップから、Macintosh IIcxとモノクロプリンター(LaserWriter NTX-J)を購入した。さて、ここで問題です。本体とプリンター合わせておいくらだったでしょう?答えは約300万円(!!!)。共同研究先のデータを使うという目的だけで、30歳かそこらの若造にこんな高価な機械を買い与えるとは。バブル崩壊前夜の、本当におおらかな時代だった…。

 

その後しばらくは、会社でMacを使うのみだったが、Macの価格も次第に下がってきて、数年後には自宅でもMacを使うようになった。そして、あのボンダイブルーiMacを最後に、Windowsに宗旨変えすることになるのだが、そのあたりの経緯はまた後日に。

 

さて、話は変わるが、あなたは「ウォーリー」という映画を見たことがありますか?

Appleの創業者、スティーブジョブス率いるピクサーが制作したアニメーション映画で、ゴミ処理ロボットのウォーリーが主人公だ。映画終盤、ある理由からウォーリーを再起動しなければならなくなるのだが、その時に流れる音が、何と初期のMacの起動音と同じなのだった。初めてこの映画を見たとき、もちろん内容も素晴らしいと思ったのだが、この”音”を聞いた時のなんとも言えない懐かしさ。あの感覚は、一体何だったのだろうか。