アラ還オヤジの備忘録

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”目覚めの音楽”のおすすめは?


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随分前から、目覚まし時計の代わりにCDプレーヤーで音楽をかけるようにしている。

こんなことを書くと、毎日違ったCDをかけているのか、だとしたら結構面倒くさいな、と思われるかもしれないが、然に非ず。実は、もう何年もずっと変わらず同じ曲をかけ続けている。それでよく飽きないな、と思われるかもしれないが、CDをかける目的は、音楽を楽しむことにはなく、気持ちよく目覚めるためなので、自分としては、それで一向に構わないし、また、飽きることもない。

 

では、曲は何かというと、レスピーギ作曲の「ローマの噴水」だ。この曲は4部構成になっている。第一部のタイトルは「夜明けのジュリアの谷の噴水」だ。この曲、非常に静かな始まりで(まさに”夜明けの谷”の雰囲気だ)、タイマーでCDプレーヤーの電源が入ってからしばらくは、曲が始まったことに気が付かないほどだ。そのうち、だんだんと旋律らしきものが立ち上がってくるが、それでも音量は”小から中”といったところ。寝床の中では、(何か音楽が流れているなぁ)と、半ば眠ったままである。こんな状態が、4分ほど続く。(この時間帯の何とも言えない”気持ちよさ”が、この曲を選んでいる理由だ。)

 

ここまで読んで、「そんな曲が目覚まし代わりになるのか?」と思われるかもしれないが、第二部の「朝のトリトンの噴水」で、曲の様相は、がらりと変わる。冒頭のホルンのファンファーレの部分は、私のカミさん曰く「『起きろ!』とたたき起こされている感じ」だ。その後も元気な曲調が続く。第三部「昼のトレビの噴水」も二部に負けず劣らずの活発さなので、さすがにこれではいつまでも布団の中でまどろんではいられない。(そろそろ起きるか)と、CDプレーヤーのスイッチをオフにし、寝室を後にすることになる。

 

ここで、一点、注意しなければいけないのは、「昼のトレビ」で布団から出ず、そのまま曲を聞き続けてしまうケースだ。第四部「たそがれのメディチ荘の噴水」は、まさに”たそがれ”の雰囲気だ。下手をすると、この曲を聞きながら再び眠りに引き込まれてしまう。くれぐれも第三部で布団を出られますよう。

 

「ローマの噴水」は、「ローマの松」、「ローマの祭り」と共に、「ローマ三部作」として、非常に有名な曲だ。CDも「ローマ三部作」として3曲が一緒に入っていることが多い。ところが、ここで一つ問題が出てくる。曲の順番である。私の使用しているCDプレーヤー(KENWOOD U-K525)は、平日と週末で別々に目覚ましの時刻を設定できる等、非常に賢いのだが(音質もなかなかのものだ)、

CDをかける場合、曲の途中から再生するというわけにはいかない。ということは、「ローマの噴水」を目覚まし代わりに使うには、「ローマ三部作」のうちで「ローマの噴水」が最初に収録されているCDでなければならないのだが、これが意外とハードルが高いのだ。

 

私がザっとググってみたところ、「松」が最初に収録されているものが多いように思う(やはり、この曲が一番人気がありそうだ)。こちらの曲も4部構成で、第一部は「ボルゲーゼ荘の松」だが、この曲は出だしから元気よく始まり(松並木のほとりで遊ぶ子供たちを表現しているらしい)、これでは布団の中で”まどろんで”はいられない。

 

私が高校時代に購入したLP(その当時、CDは世の中に存在しなかった)は、ユージン・オーマンディ指揮、フィラデルフィア管弦楽団演奏のもので、これも、「ローマの噴水」が最初に収録されていたと記憶している。しかし、オーマンディフィラデルフィア管の組み合わせは複数の録音があり、現在CDとして復刻されていたとしても、果たして、あのLPがどのCDに該当するのか自信が持てなかった。結局、購入したのは、「ローマの噴水」が一曲目として収録されていることが明らかだった、ジュゼッペ・シノーポリ指揮、ニューヨーク・フィルハーモニック演奏のもの。かれこれ4年近く、このCDで目覚めている。

シノーポリニューヨーク・フィルの演奏自体は、オーマンディフィラデルフィア管と比較すると、何というか、「肩に力が入りすぎ」というか、「ケレン味が過ぎる」と感じる部分がないでもない。また、オーマンディフィラデルフィア管の方は、いわゆる「フィラデルフィアサウンド」と呼ばれる華やかさがあったように思う。しかし、これはあくまで、オーマンディフィラデルフィア管を基準にシノーポリ・ニューヨークフィルの感想を述べている訳で、最初に聞いた演奏の影響力というのは、本当に大きいと思わざるを得ない。(余談になるが、以前、すみだトリフォニーホールで、上岡敏之指揮、新日本フィルハーモニー演奏の「ローマの噴水」を聴く機会があった。この時も、先に紹介した二つの演奏とは全く違う印象を受けた。)

 

さて、4年近く、ほとんど毎朝「ローマの噴水」を聞いていた私だが、実はその以前は、別の曲を目覚めの音楽としていた。それについては、また別の機会に。