アラ還オヤジの備忘録

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電話会議で使うスピーカーフォンは何がいい?


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今年1月中旬、コロナがまさかこれほどの騒ぎになろうとは思いもよらなかった頃、私は出張先のロサンゼルスから成田に向かっていた。

機内は照明が消され、周りの乗客はほとんど寝ていたが、私は”機内では到着地の時間に合わせて過ごす”という信条に基づき(理由は時差ボケ克服のため。この対策は、私には非常によく効く)、自分の座席前のディスプレイで映画を見ていた。

ちょうどキャビンアテンダントがドリンクのカートを引きながら私の横を通ったときのことだ。どうしたはずみか、カートの上に乗せてあった飲みかけの缶ビールが倒れ、私のシャツの肩のところに、残りのビールがかかってしまった。(しょうがないなぁ)と思いながらも、自宅に帰れば、どうせシャツは洗濯するし(洗濯するのはカミさんだが)、黙って自分のハンカチで肩を拭いていると、そのキャビンアテンダント(non-Japaneseの若い男性)は、固まったようにこちらを見ている。彼の(たぶん、客に怒られるという恐怖からの)緊張がこちらにも伝わってきた。そんな彼に、私は手を軽く横に振りながら「大丈夫、何も問題ないよ」と伝えると、彼は、その緊張を保ったまま、軽く会釈をしながら、何も言わず立ち去っていった。

 

それから30分くらい経っただろうか、件の彼が、多分彼の上司と思われる日本人女性のキャビンアテンダントを連れて再びやってきた。その女性が言うには、彼がどうしてもお詫びをしたいと言っているという。手には、なんと日本円で約8,000円相当のバウチャーが。これで機内販売の品物の中から、何か気に入ったものを購入してほしいというのだ。そんなことをして頂かなくても、とお断りしたのだが、先方も、是非にということで譲らない。

 

結局、有難く頂戴することにしたのだが、さて、何を買ったらいいものか。機内販売といえば、化粧品や、女性用のアクセサリーとか、およそアラ還のオヤジの物欲をそそるようなものはないという印象だった。そもそも8,000円というのが、なかなか微妙である。機内販売誌に掲載されている商品の中で、1万円以下のものというのは多くないし、あっても物欲をそそるようなものは少ない。私は無駄なものは買わない主義なので、どうせ買うなら、自分でしっかり活用できるものを買いたいのだ。だからといって、そのバウチャーを使わないというのも彼の気持ちを無駄にするというか、何か後ろめたい気がする。(そんな日本人的心理を読んだうえでのバウチャーだとしたら、彼もなかなかのやり手だ。)仕方がないので、機内販売のカタログをパラパラめくっているうちに、目に留まったのが、Jabraのワイヤレスイヤホン Elite Activeシリーズだ。

(これは、なかなかいいかもしれない)と思った。ちょうどスポーツジムで音楽を聴くのにワイヤレスイヤホンがほしいと考えていたのだ。しかし、ネットでワイヤレスイヤホンをググってみると、それこそ、玉石混交、千円台から数万円するものまであり、一体どれがよいのか全く見当もつかず、購入を逡巡していた。そうか、Jabraがあったか。

 

なぜ、Jabraなら、と思ったのか。実は仕事上、電話会議でJabraのスピーカーフォンを使っていたのだが、これがすこぶる使い勝手がよく、重宝していたのだ。

電話会議といえば、つい数年前までは、WebExとポリコムの組み合わせが定番だった。タコのような形をしたポリコムにWebExから提供される電話番号リストの中の日本の電話番号を入力すると ”Please enter your password.”というアナウンスが流れる。指定されたパスワードを入力すれば、電話会議の開始だ。しかし、WebExのシステム使用料は決して安くはなく(基本、使用しているのは国際電話回線だ)、安易に使用できるようなものではなかった。

 

ところが、今や電話会議の主役は、ZoomやMicrosoft Teamsである。インターネット経由であれば電話代もかからない。相手が、日本国内だろうが、アメリカだろうが、気軽に電話会議ができる時代になった。その際、一人で自分の部屋から参加するのであれば、自分のラップトップからアクセスすればよいが、複数の参加者と一緒にミーティングルームから参加するには、ポリコムにかわるようなスピーカーフォンが必要だ。私が使っていたJabraのスピーカーフォンは、音質や、マイクの感度がいい(発言者の位置も選ばない)のはもちろんだが、使用方法も直感的にわかり(取説を読まなくても、まず大丈夫だ)、さらにスピーカーフォンにしては小型、軽量で、付属のケースを使えば、鞄に入れて取引先に持参し、そこから客と一緒に電話会議に参加することもできる。そんなわけで、Jabraというメーカーには、一目置いていたのだが、そこが出しているワイヤレスイヤホンなら、信頼できるだろうと思ったのだ。

 

実際、Jabraのワイヤレスイヤホンを使ってみると、非常に調子がよく、快適だ。さらに、電話会議に一人で参加する際にも重宝する。そもそもワイヤレスイヤホンはスマホと接続する前提だが、Windowsとも問題なく接続することができる。マイクの感度も非常によく、電話会議の相手からも好評だ。さらに、ラップトップの前から、ちょっと離席したい場合でも、大した距離でなければBluetooth経由で接続が切れないので(10メートルくらいは大丈夫らしい)、そのまま会議の参加し続けることが可能だ。

 

思いもかけず手に入れたJabraのワイヤレスイヤホンだが、本当に良い買い物だった。あのキャビンアテンダントには感謝しなければ。