アラ還オヤジの備忘録

雑感や、その他諸々。

“蛍光灯2020年問題” に今更ながら気付く


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素人投資家が憂う日銀のETF購入でお話した通り、ダイニングの電球が切れたので替えを買いに近所の家電量販店に出かけたのは昨年末のこと。あの時購入した電球型の蛍光灯は“電球色”だった。あの温かみのある色目は冬場であればふさわしく、カミさんが言うには、食べ物もおいしそうに見えるそうな。しかし、6月ともなって、もうすぐ夏本番という季節では、あの色はどうにも暑苦しく、大体この時期になるとダイニングの電球を“昼光色”のものに変えるのが我が家の毎年の定番だった。

というわけで、今年も電球を交換しようとして、電球がしまってある箱を開けてみてようやく思い出したのは、(そうだ、昨年は“昼光色”の電球が切れたので、早めに“電球色”の電球に変えたのだ)ということだった。

前回同様、株主に送られてきた金券を手に、ビックカメラに行くという選択肢もあったが、さすがに再就職したばかりの身では、いくら在宅勤務がメイン(実は就職してから3か月以上経つが、オフィスに出かけたのは、入社初日を含めて、これまでたった2回きりだ)とはいえ、前回のように店が空いていそうな平日午前に買い物に出かけるのはさすがに憚られる。

金券が使えないのは残念だが、次善の策としてはネットで購入すればよいと思い直して、検索してみることに。幸い、昨年購入した電球の空箱が手元にあり、それと同じ物の色違いを購入すればよいので、親切な店員さんの助けを借りずとも、自分で目的の品を正しく見つけられるだろうと考えたのだ。

ところがだ、“目的の品”を見つけることは出来たのだが、思いもよらない問題が発生した。どこの通販サイトも軒並み“売り切れ”や“販売を終了しました”なのだ。

一体、何が起きているだろうか。マスクの時のように、まさか、どこぞの国の人たちが買い占めているということでもなかろうに。不思議に思い、ちょっとググってみたらわかりました。自分は全くノーマークだったのだが、国の施策で蛍光灯そのものの製造が昨年で終了しているというのだ。一部では“蛍光灯2020年問題”とも言われていたらしいが、事の発端は内閣府が2010年に閣議決定した「エネルギー基本計画」。政府は、2020年までに出荷ベース、2030年までに設置ベースでのLEDへの入れ替えを推進しており、製造メーカーも、2019年から2020年にかけて、軒並み蛍光灯の生産を終了しているとのこと。今、売られている蛍光灯は、いわば「ストック品」というわけで、在庫がなくなればそれっきりだ。

全く何ということだ。昨年末にビックカメラで購入した電球は、“在庫限り”だったわけだ。あの時に“昼光色”の電球も買っておけばよかったなどと思っても、後の祭りである。仕方がないので、どこかで売っていないか、暫くネット上で探してみて、ようやく見つけたのはAmazonへの出展品である。価格は800円。記憶では(ジジイの記憶力では怪しいものだが…)ビックカメラでは、確か600円程度だったと思う。若干割高ではあるが、背に腹は代えられない。在庫数も「残り一個」と表示されているので、間髪置かずポチることに。3日ほどして商品が届き、無事、我が家のダイニングも夏仕様の照明に変わったのだった。

それにしても、ダイニングの電球が切れるたびに、毎回右往左往させられてはたまらない。多少割高でも、市場に流通しているうちに、2~3個購入しておくかと、再度Amazonをチェックしてみると、何と値段が1,000円に値上がりしているではないか!それだけではない。さらにその2~3日後に見てみると、今度は1,200円に。ビックカメラで買ったときのほぼ2倍である。まさに“需要と供給”。経済の仕組みを目の当たりにしたのだった。

ここまで読まれたかたは、「蛍光灯ではなくて、とっととLEDにすればよいのに。」と思われたことだろう。実は自分も数年前にLED電球を試したことがあった。しかし、色目は蛍光灯の電球とは明らかに異なり、さらに言えば、蛍光灯の電球とは比べ物にならないほど重量がある。ダイニングの照明はボール型の電球が二つ付いているものだが、片方だけLEDにすると、重さの違いから照明が大きく傾くことに。これでは、両方LEDにするしかないのだが、その当時、LEDは蛍光灯に比較にして随分と高価だったこともあり、(しばらくは蛍光灯のままでいいか)ということになったのだった。

しかし、このような状況となっては、蛍光灯からLEDに変えることも真剣に考えざるを得ない。LEDの普及も大分進んだろうし、値段もこなれてきたのではと考えて、代替のLEDを探してみて行き当たったのが以下の商品。

値段は蛍光灯の出展品とほぼ同じ。これくらいの値段なら、蛍光灯と色目が違っても、まあ、もう一つ買い足すかという気にもなるが、そもそも半額だったことを考えると、何とも釈然としないのだった。

SDGsの観点からすれば、電力消費量が少ないLEDへの入れ替えは進めるべきだろうと思うし、反対もしないが、そのせいで一般市民に2倍の支出を強いるというのは如何なものか。今後もLEDの値段は下がり続けると思うし、入れ替えは徐々には進むだろう。政府もそのように考えて、特に手を打つ気もなさそうだが、LEDへの入れ替えを“推進”したいと考えるのであれば、購入側にインセンティブを与えるのが手っ取り早いのではないか。政府・与党の皆さん、是非ご一考頂けませんか?選挙対策にもなりそうですよ。