アラ還オヤジの備忘録

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家電量販店での出来事に、親としての器量を考えさせられた


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パソコンの起動音とピクサー映画で、「私は今、このブログのテキストを約8年前に買った富士通のノートパソコンで打っている。」と書いた。

sugo-mane.hatenablog.com

よくよく調べてみると、このノートパソコンを購入したのは、2012年の5月。今も変わらずこれでこのブログを更新している。Windows updateを見ると、OSはWindows 10 Version 21H1。購入した時のOSはWindows 7でキーボードの手のひらを置くスペースの右端に、今も“Windows 7”のシールが張られたままだ。それからWindows 10への無償アップデートを経て、大体その時々の最新OSに更新してきたが、さすがにWindows 11へは移行できるのか、若干の不安がある。Windows 11への移行がスタートしてから、Windows updateの「ハードウェア要件を確認する」を、何回となくクリックしてきたが、未だに「現在対応中です。お客様の PC を含む、特定の PC で Windows 11 の準備ができているかの追加検証を行っています。」のステータスは変わっていない。

さて、このノートパソコン、近所の家電店にカミさんと出かけ、一緒に購入した。普段、パソコン関係はネットで購入することがほとんどだが、このパソコンは「家庭用」。実物を見ないと安心できないというカミさんに押されて、しぶしぶ出かけたのだった。向かったのは、自宅から車で5分ほどの距離にある、所謂“ロードサイド”店のケーズデンキ。とにかくウチから近いので、それまでも何かとお世話になっていた。

店に着くと、一目散にパソコン売り場へ。あれこれ物色した結果、決めたのは富士通のLIFEBOOKのその当時の最新機種(色は赤です)。一応、店員さんの意見も聞いてみようと、たまたま近くにいた男性店員を捕まえて、“お買い得度”を確認する。結果、“これをください”ということになり、商品の入った段ボール箱はその店員に持ってもらい、レジに向かった。

実は、店員を捕まえてから商品の説明を聞いている間、少し気になることがあった。小学生3~4年生くらいだろうか、男の子がこちらをじっと見ているのだ。レジに向かう段になっても、一緒についてくる。当時、自分は地元のボーイスカウト活動のお手伝いをしていたので、もしかするとボーイスカウトのメンバーかとも思ったりしたが、それにしては知らない顔だ。息子の友達で、その子がたまたまこちらの顔を知っているのか、ということも考えたが、当時息子はすでに中学生だ。

特に買い物を邪魔されるわけでもなく、たまたま近所の子供が遊びに来ているのだろうと、それ以上は気にすることもなく、支払いをしようとしたところで、その男性店員が口を開いた。「ウチの息子なんです。」

そう言われて、“息子”もニコニコしている。父親が客に商品の説明をし、納得させて、めでたくお買い上げという、“ミッションコンプリート”の一部始終を目の当たりして、なんとなく誇らしげな様子だ。

それにしても、この男性店員の様子を見て思ったのは、自分だったら同じようにできるだろうか、ということだ。

自分なら、「仕事の邪魔だ。あっちに行っていなさい。」どころか、そもそも「ここは仕事場だ。店になんか来るな。」と言いそうだ。しかし、こうやって、この親子の様子を見ていると、自分の考えが何と狭量かと思えてくる。子供は、親が仕事をしている姿を見て色々感じたり、考えたりすることもあるだろう。一方、親は、自分が働く姿を、自信を持って子供に見せている。そして、何より、それを見た客である自分が、ハッピーな気持ちになれたことだ。一緒にいたカミさんも何か楽しげだった。

素人投資家が憂う日銀のETF購入で、ケーズデンキについて「個人的な印象だが、他店と比べて店員さんの人柄がよいような気がする。」と書いた。

sugo-mane.hatenablog.com

あの時の記憶が未だに残っているからなのだが、残念なことに件のロード店は、近所にある大規模店舗に吸収という形で最近になって閉店してしまった。あれから、すでに9年ほど経っているから、あの男の子も今は大学生か、或いは既に就職しているだろうか。そんなことを考えながら、このノートパソコンが今しばらく使い続けられればいいなと、思っている。