アラ還オヤジの備忘録

雑感や、その他諸々。

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初めて席を譲“られ”る


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YouTubeで太極拳 (with Chromebookタブレット)で書いた通り、在宅メインの勤務形態を許して頂いているのだが、それでも週イチくらいのペースではオフィスに出社するようにしている。

sugo-mane.hatenablog.com

”流石に還暦を超えて、通勤も負担でないと言ったら嘘になる”と書いた通りなのだが、若い連中がそこそこ出社している中、全くオフィスに顔を出さないわけにも行かない。
自分の通勤時間は自宅からオフィスまで、およそ一時間半。海外の同僚に話すと一様に驚かれるが、自分くらいの世代では郊外に自宅を購入して、通勤時間は一時間以上、というのは珍しくなかったように思う。一方、最近の人たちは、結構な割合で都心に住んでいるように見える。通勤にかかる時間と家賃を天秤にかけて、時間を優先しているということだろうか...。
さて、話を元に戻すと、自分の通勤ルートのメインは、最寄りのJRの駅から都心のJRの駅までのおよそ40分間。コロナ前は、“座って通勤”など考えるまでもなく不可能な混みっぷりだったが、コロナで在宅勤務が進んだ結果、最近はちょっと出社時間をずらせば、大体座ることができる。一方、帰宅時間の方はというと、いろいろ試してみたが、ずっと座って、という時間帯を見つけることができず、結果、都心から途中駅までは立ったままといういう状況だ。
そんなわけで、先日もそれほど混んでいるわけではないものの、席は全て埋まっているというなか、外をぼんやり眺めながらつり革につかまって、帰宅の途についていると、後ろから声をかけられた。声の主は、如何にも真面目そうな見ず知らずの若者。内容はというと、何と「席をどうぞ」である。
これまで、自分が席を譲られるなどということは考えたこともなかった。そもそも、昔のシルバーシート、今は優先席と名を変えているが、その席が空いていても、自分が座るということは”あり得なかった”。それが(まあ、自分より年寄りが来たら譲ればいいか)などと思い始めたのは、還暦を過ぎたあたりから。それでも、席が空いていなければ立っていればいい、と割り切れるくらいの体力は残っている。(太極拳も続けています。”野馬分鬃”〈イエマーフェンゾン〉から毎週一つずつ進んで、今週からは”搬拦捶”〈パンランチュイ〉。)
そんな訳だから、いきなり想定外の“不意打ち”を食らって、一体どう反応すべきか、年甲斐もなく“固まって”しまい、どうにか出た言葉は、「いえ、大丈夫です」だった。
あとから思うと、随分とイケてない反応だったと反省している。カミさんからも「そういうときは、有り難く座らさせてもらうのよ。折角声をかけてくれたのに、その人にも申し訳ないじゃないの。」と言われたが、全くその通りで、返す言葉もない。
(そんなにジジィに見えたかなぁ)というショックがないでもないが、何事も“初体験”はうまく行かないもの、次回からは、上手に「ありがとうございます。」と答えて、遠慮せずに座らせてもらおうと思ったのだった。