アラ還オヤジの備忘録

雑感や、その他諸々。

当ブログではアフィリエイト広告を利用しています

国立国会図書館からメールが来た


スポンサードリンク

先日、私用のメールボックスを確認していると見慣れないアドレスからメールが来ている。どこからか、と思ったら、差出人は何と国立国会図書館。「お使いの登録利用者IDは、あと30日で有効期限切れとなります。」とのこと。
「登録の継続をご希望の場合は、国立国会図書館オンラインにログインすると、有効期限が自動で3年間延長されます。」と書いてある通りに早速ログインして延長を済ませた。
国立国会図書館を利用するようになったのは、いつ頃からだろうか。よく覚えていないが、“本格的”にお世話になり始めたのは多分2008年から。失業がきっかけだ。
2008年のことで書いた通り、失業したことを家族に打ち明けられず、「朝は普通通りに家を出て、やることは“職探し”である」という状況下で、足が向いた先の一つが国立国会図書館だった。

sugo-mane.hatenablog.com


最近は余り耳にしなくなったが、コロナ禍以前は“ノマドワーカー”という言葉がもてはやされていた。オフィスや自宅等の決まった場所ではなく、自由に移動しながら仕事をする人というよう意味で(最近はやりのChatGPTに聞いたら、もっと気の利いた解説を用意してくれるだろうが)、仕事をする場所は、カフェやコワーキングスペース、図書館等。そんな中、国立国会図書館は、ノマドワーカー向きの図書館として結構知られている。

www.ndl.go.jp

千代田区立図書館や日比谷区立図書館も悪くないが、さすがに“国立”の充実度には及ばない。
地下鉄有楽町線永田町駅で降り、ホームを有楽町方向に進んでいくと長いエスカレーターがある。それを登るとすぐに改札だ。そこから国立国会図書館までは徒歩で5分ほどか。
本館の入り口を入ると右側にロッカールームがある。カバン等はそのロッカーに入れ(100円が必要だが、使用後は返却される)、財布や筆記用具等はロッカールームの入り口のところに用意されている透明なビニール袋に入れて、いよいよ入館だ。ロッカールームとは反対側の、入り口の左側にゲートがあり、IDカードをかざして無事入館完了だ。
その後、自分が向かう先は、第一閲覧室か、新館閲覧室。どちらもテーブルと椅子、そしてwi-fi環境が整っている。どちらの閲覧室も、これまで自分が使っていた中で、満席で使えないということはなかった。(この辺りが“区立”との差で、“千代田”も“日比谷”もデスクと椅子を確保するには、予約をしたり順番を待ったりで、こちらの思い通りという訳にはいかない。また、今は改善されているかもしれないが、“日比谷”はwi-fiの速度が遅すぎて、使用を諦めるほどだった。)
周りをみると、利用者の年齢層は新館閲覧室が若い、というのも新館閲覧室は雑誌カウンターの先にあるのだが、実は漫画雑誌を借りて閲覧している層が結構いるのだ。(こんな使い方もあるのか)などと思いながらも、こちらは失業中なのでそれどころではない。あれやこれや調べながら、エージェントからの連絡を待ち続けるのだ。
さて、そうこうしているうちに時間は昼に。失業中でも腹は減る(若干井之頭五郎が入っている)。本館6階の食堂は定番だが、それ以外に、本館3階と新館1階にそれぞれある喫茶室もよく利用した。どこもコスパがよく、失業中の財布に優しい。雰囲気的には新館1階の喫茶室がお気に入りだった。
腹を満たして、また閲覧室に戻る。いつしか時間は過ぎ、午後6時を過ぎる頃には図書館をあとにした。帰りは永田町駅には向かわず、図書館前のバス停から都営バスに乗り、新橋駅に出るのが日課だった。そして、大抵はエージェントから“吉報”は届かないまま、新橋駅からJRに乗って、家路につくのだった...。
あれから15年、その後、お陰様で職につくことができたあとも、調べ物や何やらで、国立国会図書館にはそこそこの頻度で訪れている。名前を聞くと、なんだか国会議員御用達のように勘違いしてしまいそうだが、そんなことはない。だれでも使えて(たまに外国人と思しき利用者もお見かけする)、入ってみれば結構居心地のいい空間なので、まだ行ったことがないという方がいらっしゃったら、一度体験してみてはいかがでしょう。