楽天モバイルを解約してpovo独り立ち。で書いたとおり、3月半ばに楽天モバイルを解約しておよそ一ヶ月半。
今のところ、特に大きな不都合はない。むしろ、楽天モバイルとpovoのデュアルsimからpovo単独になって、スマホの画面上もすっきりとして使いやすくなった気がする。
御存知の通り、楽天モバイルは、通話するのに追加料金はかからない。しかし、それはRakuten Linkというアプリを経由するのが前提で、こちらから通話する際は、いちいちアプリを開く必要がある。楽天モバイルとpovoの両方を使っていたときは、楽天モバイルで電話をかけるときはRakuten Link、povoからかけるときは通常の通話アプリを使うことになる。面倒というほどではないが、今どきのミニマリストさん的発想からしてもあまりイケていない気が。
auガラホから、楽天の1円スマホ with povoでも書いたが、povoは、ネット経由で自力で契約手続きができる人対象で、当然サポートのコールセンターもない。
いかにも年寄りには不向きな感じがするが、実際使ってみると、実はpovoこそ年寄り向きでは、と思ったりする。基本料金はゼロ円で請求は使った分のみ。訳のわからんプランとか追加サービスとかで本人の自覚がないまま請求額が膨らんでしまう大手キャリアとは大違いだ。ちなみに自分の3〜4月期の通話とショートメールの請求額は94円、2〜3月期のそれはゼロ円だった。「データ通信はどうするのか」という声が聞こえそうだが、こちらは特にトッピングを購入しなくても低速通信は可能だ。確かに128kbpsというのはなかなか厳しいが、自分の場合、“180日間1GB1,111円 ”という“激レアトッピング”をタイミングよく購入できた。180日間もてば、ざっくり200円弱/月の計算だ。このトッピングを購入後すでに一月以上経っているが、残量はというと800MBを切ったくらい。まだ、しばらくは使えそうだ。
というわけで、自分のなかでの結論は、“年寄りにpovo、結構いいんじゃない”ということになる。
一方、年寄りに最適なスマホだが、これについては自分の母親の意見が興味深かった。
実家に帰省（一日目）、実家に帰省（二日目）で書いたとおり、先々月、墓参のため帰省したのだが、その時母親が使っていたのは何とiPhone。
母親のスマホは地元にいる弟が面倒を見てくれているのだが、母親に言わせると、とにかく「使い方がわからない」。母親は自分と違い、長電話をするほうで、弟も、それならと、キャリアは通話し放題の楽天モバイルと契約している。しかし、楽天モバイルで通話料無料なのはRakuten Link経由のみ。いちいちRakuten Linkを開けてというのは、あまり、というか全く“直感的”ではない。弟からは何回も使い方を教わったというのだが、90近い歳では、覚えるのも簡単ではない。弟としては“良かれと思って”ということなのだろうが、結局、通話はほとんど自宅の固定電話で、ということらしい。
このこと自体は、iPhoneには何の罪もないのだが、次に、自分がRakuten Hand 5Gを使っているのを見て、母親からでてきた言葉は、「それ、いいわね」。何がいいかというと、その大きさ（というか、“小ささ”）。iPhoneにも小さな機種があるが、母親が弟から持たされていたのはそれなりの大きさがある。これも、弟からすれば「画面が見やすいように」ということだと思うのだが、そもそも高齢の母親がスマホの画面を見て何かするかというと、ほとんどないというか、むしろ慣れない中で何かされたら危なっかしくて仕方ない。結果、年寄り（&その家族）からすると、小さくて軽いほうが有り難いということに。
“小さいスマホ”ということでは、それこそiPhoneにもminiとかSEがあるし、ちょっとググレば結構マニアックな機種も見つけることが出来る。ただ、それらが年寄り向きかといえば、到底そうは思えないし、iPhoneに限らず、なかなかのプライスタグが付いている。
一方、Rakuten Hand 5Gはと言えば、大きさはiPhone miniと同程度（Rakuten Hands 5Gのほうが少し長いが、幅は少し狭く、重量は軽い）、価格は楽天モバイルに契約すれば実質1円。自分の場合は楽天モバイルを約3ヶ月使ってpovoにしたが、楽天モバイルと契約せず最初からpovoということであっても、AmazonでSIMフリー版を安価で手に入れることができる。
年寄りとしては、何より無駄な出費は抑えたい。そう考えると、povoとRakuten Hand 5Gの組み合わせはなかなかオススメだと思うのですが、如何でしょう？
