今日はカミさんは朝からお出かけだ(“マイワールド”のある人なので、平日だろうが休日だろうが普通に単独行動をとる)。自分もどこかに出かけてもいいのだが、この「ウチに一人きり」という状況を活用して、以前から考えていたことを実行してみることに。
ピアノのお稽古で書いた通り、コロナ禍&プー太郎という環境下、暇つぶしに自宅にあった古いクラビノーバでピアノの練習を始めたのがおよそ2年前。
その後、手元にある教本も何とか終える頃には、「なんかもうちょっとカッコよさげな曲にトライしてもいいんじゃない?」と身の程知らずな思いがふつふつと湧き上がってきていた。
教室にも通わず、自己流で出来ることなどたかが知れているのだが、無謀にも「何かクラシックで、しかも原曲通り」という途方もない目標を立てたのだった。「原曲通り」というのは、作曲家が書いた楽譜そのままということだ。ピアノのレッスン書には、難しい原曲を初心者向けに優しくアレンジしたものも多く載っている。そうではなくて作曲家が書いたそのままで演奏しようというのだから、我ながら、その能天気さに恐れ入る。
さて、一体何を練習するか。実は昔息子が使っていた教本の中に、幾つか「原曲通り」の楽譜が載っていた。その中にはかの有名な「エリーゼのために」もあったりしたのだが、曲の印象通り、楽譜を見ても(さすがにいきなりこれは無理だろう)というレベルだ。そんな中、聴いた曲の印象だけで「もしかしてこれはできそうかも」と白羽の矢を立てたのが、バッハの平均律クラヴィーア曲集 第1集第1番 ハ長調 プレリュード。(おいおい、いい加減にしなさい)という声が聞こえてきそうだが、そこは素人の浅はかさ、まずは楽譜を見ないことには、ということでポチったのが、「ピアノソロ 大人のための かんたん! すぐ弾ける! 原曲で楽しむ クラシックピアノ名曲集」。
そうこうするうちにウチに届いた楽譜を見て、第一印象は“やってしまった”。この曲集には三段階で難易度の印が付いている。「エリーゼのために」も載っており、こちらは三段階の二番目。バッハの方も同じく二番目の難易度が付けられていたとご説明すれば、何となく様子はわかって頂けるのでは。いきなり出鼻をくじかれたわけだが、ここは往生際の悪いアラ還世代の特性か、(面白れぇ、何とかやってやろうじゃん。)というわけで、練習を始めることにした。
ただ、やはり、さすがに素人が独力で、というのはハードルが高すぎなのは明らかだ。どうしたか。「YouTubeでどなたかレッスンとかしてるんじゃ?」ということで探してみました。辿りついたのがこちらのチャンネル。
早速チャンネル登録して視聴することに。
で、感想ですが、いやあ、本当に助かりました。平均律クラヴィーア曲集のレッスン以外にも、実際に教室で先生に教えてもらわなければ到底得られないtips満載である。
ただ、一つ不便に感じていたことが一つ。このチャンネルとは何の関係もないのだが、ご承知の通り、スマホを持っていない自分はYouTubeはパソコンでしか見られない。残念ながらクラビノーバの上にノートパソコンを置くスペースはない。仕方がないのでYouTubeのレッスンを一通り見た後で、ピアノの前に座るのだが、できればYouTubeを見ながらピアノに向かいたいと思っていたのだった。「だったらスマホを買えば?」と思われるかもしれないが、老眼の自分がスマホの小さい画面を覗きながらというのも如何なものか。そこで思いついたのがタブレットの購入だ。リタイヤしたらChromebookでよくないかい?で「最近、とある理由で(タブレットがあったら)と思っていた」と書いたのは、まさにこのことで、ASUS Chromebook Detachable CZ1を購入したのがおよそ一ヶ月前だ。
では、その後、すぐにYouTubeを見ながらピアノの練習を始めたのかというと、なかなかそうはいかなかった。新しいパソコンを買えば、あれやこれやのセッティングも必要だ。その上今回は初めて使うChromebook。Windowsとは違う“お作法”に、いちいちググって確かめながらで、それなりに時間もかかる。
さらにもう一つ。実はこちらがmain reasonなのだが、日頃ピアノの練習をする際は、ヘッドホンを使っている。ホンモノのピアノでなくてクラビノーバだからできる技なのだが、要は下手なピアノをカミさんに聞かれたくないのだ(クラビノーバはリビングに置いてある)。ヘッドホンで耳が塞がれていては、YouTubeのレッスンの効果も半減である。だが、しかし。今日はカミさんは外出中である。ヘッドホンを使う必要もなく、YouTubeを聞きながらの練習が可能だ。
というわけで、冒頭の“「ウチに一人きり」という状況を活用して、以前から考えていた” YouTubeを見ながらのピアノの練習、やってみました。いやあ、本当に快適、快適。Detachable CZ1が2in1タブレットだからできるのだが、楽譜を置く台のところにタブレットも並べておけば、何のストレスもなく、先生が説明していることをすぐに自分で試すことが出来る。この調子で行けば、意外に早くバッハを弾けるようになるかも、と相変わらずの能天気さなのだった。