アラ還オヤジの備忘録

雑感や、その他諸々。

当ブログではアフィリエイト広告を利用しています

処理水か、汚染水か(或いは”処理済み放射性廃水”か)


スポンサードリンク

「処理水か、汚染水か」って、そりゃあ、“処理水”に決まってるでしょう。うっかり“汚染水”なんぞといい間違えた日にゃあ、世間、マスコミから袋叩き、関係各所に懺悔の行脚をしなけりゃならず、野党第一党の党首さんは、鬼の首でも取ったかのように、ここぞとばかりに責め立てる。
ところで、そんな“処理水”を海外ではどう表現しているのか。たとえば8月31日付でBBCwebsiteに掲載されたニュース。”treated radioactive wastewater”とある。Google翻訳さんにお願いしたら”処理済み放射性廃水”。はて、この表現は、日本政府、マスコミ、関係各所、はたまた野党第一党さん的にはOKなのだろうか。素人目には、”汚染水”より”放射性廃水”のほうがよほどキツイ表現に聞こえるが。(一応、アタマに“処理済み”と付いているので問題ない?)イギリスが特に中国寄りとか、日本と仲が悪いということではないので、悪意があってこういう表現をしている訳でもなかろう。要は、国の外からはそのように見えているということだ。日本語のローカルなワーディングに血道をあげる様子に虚しさすら感じる。
そもそも2011年から12年もの間、何の手も打たずに、ゴミ屋敷よろしく“廃水”をため続けて、ついに“屋敷”内も一杯に。どうにもならなくなって出した答えが海洋放出。「処理水か、汚染水か」の言葉尻を捉えて責め立てるのは簡単だが、本来責められるべきは、ここまで問題を放置してきた政府、所轄官庁、そして東電なのでは。
トリチウム水とGo To キャンペーンで書いた通り、今から40年以上も前に、「原子力開発の発展に従って、近い将来に確立しておかねばならない技術にトリチウム問題がある」と指摘されていたのだ。

sugo-mane.hatenablog.com

国として原子力発電を推進しようとするならトリチウム問題は避けて通れないという専門家の声に、当時の政府や所轄官庁の官僚たちはどう応じたのか、それとも“スルー”だったのか。是非聞いてみたいものです。