アラ還オヤジの備忘録

雑感や、その他諸々。

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悪友と久しぶりに一献を傾ける


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内視鏡検査を受けるで書いた通り、“悪友”Hと久しぶりに再会することとなった。

sugo-mane.hatenablog.com

最後に会ったのはいつ頃のことだったか、記憶にあるのは濃厚接触者顛末記で書いた、Hがコロナ感染して自分がその濃厚接触者になった2年ほど前。

sugo-mane.hatenablog.com

その後、1、2度飲みに行ったような気もするが、全く思い出せない。そう思うと、ブログでその時々にあったことを書いておくのも無駄ではないような。
さて、そんな訳でまずは店選び。いつもは馴染みの居酒屋が多いのだが、そんなところは大抵細くて急な階段を登るか下るか、店も狭くて、言っちゃあ悪いが“手術明け”の人間を連れて行くのは憚られる。何しろ電話口では元気そうなものの、実際のところ、どれくらいの回復度か、想像できない。下手をすれば車椅子に乗ってこないとも限らない。「車椅子で“飲みに行こう”などと言うやつはいないだろう」と思われるかも知れないが、それはHのことを知らないから。Hなら十分あり得る。かといって「車椅子じゃないよな?」と聞く訳にもいかず、選んだのは東京駅から地下で直結していて移動も楽そうな「KITTE」の6階にある和食の店。
午後7時の待ち合わせだったが、時間より15分ほど早く着く。まだ、Hは来ておらず、カウンターで待つこと10分ほどでHが現れた。しかも、片手に缶ビールをぶら下げて。
「随分早く着いちゃってさ、下で缶ビール買って飲んでた」とのこと。(東京のど真ん中、丸の内で缶ビール片手に徘徊しているジジイって、いくらなんでもアブナすぎだろ)と心の中でつぶやいたが、まあ、いつものことなのでそれほど驚かない。むしろ、いつもと変わらぬ元気そうな様子で現れたことに、ほっと胸を撫で下ろす。
まずは生ビールで乾杯し、再会を祝う。そもそも手術後2〜3ヶ月しか経っていないのに酒など飲んでいいのか、Hに尋ねると、「医者からは“薄い”酒ならいいと言われている」とのこと。(本当かぁ?)とも思ったが、この場で疑ったところで埒が明くはずもないので、その言葉を額面通り受け取って、「だからビールか...」などと生返事を返す。
その後しばらくは、手術の経緯をHから聞く。患部の内視鏡の写真も見せてもらったが、“早期発見”とは言っても患部もこそこそ広範で、素人目には結構な“大”手術だったように見える。幸いだったのは浸潤や転移もなく、食道も温存できたこと。それでも、いくらなんでも飲酒復帰は早すぎないか。そうこうしているうちに、Hは“薄くない”酒も注文し出す。「水で薄めればいいんだよ」と、チェイサーの水も注文。流石に飲むペースは以前の半分ほどだが、それにしても飲みすぎのように思える。(これは早めに切り上げたほうがいいな)と思い、「ちょっとトイレ」と席を立ち、会計を済ませる。
「今日はありがとう」と言うHとエレベータで地下に向かい、東京駅の改札方面に向かうと、Hが「もう一軒行こう」と言い出した。「おいおい、ほんとに飲みすぎだよ。奥さんも心配するぞ。」と言うと、「あと、ビール一杯だけ」とあちらも引かない。運悪く(?)ちょうどパブ風の店が視界に入り、「あそこに行こう!」と半ば強引に連れて行かれる。“ビール一杯”のはずが、結局グラス3杯飲んで“お開き”となった。
別れ際、Hがハグしてきた。そういうタイプのヤツではなかったのだが、実は結構心細かったのか。「また、そのうちに」と言って、それぞれ乗る電車の方向に向かう。Hのことだ、一月も経たないうちに“誘い”の電話があるだろうなどと思いながら家路についた。