アラ還オヤジの備忘録

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内視鏡検査を受ける


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昨年11月初旬。このブログにも度々登場する悪友Hからメールが届いた。

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(飲みの誘いか?)などと思いながら開いて読むと、書き出しはいつも通り、他愛のないこと。しかし、最後の一行を見て、一瞬固まった。「あと、自分ががんになって、近々入院して手術受けます。」
(なんじゃ、そりゃぁ)と、居ても立っても居られず、いつもはHからの電話を受ける一方だった自分から電話をかけた。
電話口のHは極めて普通。特に落ち込む様子もない。健康診断で内視鏡検査を受けたところ、怪しい所見があり、再検査を受けたら食道にガンが見つかったとのこと。気心の知れた医者のところで手術を受けることになったそう。「でも、早期でよかったよ。やっぱり検査は定期的に受けなきゃな。」と宣っている。それを聞いて自分はどうかと言えば、健康診断は毎年受けているものの、胃カメラは2年で一度と決めていた。
なぜ、“2年で一度”かと言えば、そもそも胃カメラを“飲む”のが大嫌い。なんであんな苦しい思いをしなければいけないのか。もともと胃が弱い自分は、若い頃にもバリウム検査に引っかかり、胃カメラを飲まされたが、それから40年近く経っても、その苦痛が普通に軽減されているとは思えない。恵方巻きを食べながら1986年を思うでも書いたが、これも世の中が進歩を止めていた証左の一つではないか。

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また、巷のネットでも「毎年受ける必要はない」などという話が流布しているのを見つけて、自分の都合の良い様に解釈していたのだ。
しかし、Hの話を聞いて、2023年の検診では内視鏡検査は受けなかったことに急に不安になってきた。
というわけで、早速内視鏡検査の予約をする。「それから40年近く経っても、その苦痛が“普通”に軽減されているとは思えない」と書いたが、あまり一般的ではないものの、苦痛を軽減するために、麻酔をかけて検査をしてくれるところもある。健康診断のメニューに入ることはないので、それだけ別のところで、ということになるのだが、実はコロナ前はそんなクリニックで毎年“麻酔”下での内視鏡検査を受けていたのだ。それがコロナになって、そのクリニックが自宅から遠いこともあって、足が遠のいていたのだが、Hの話を聞いて、とてもそんなことは言っていられないと、最短で検査をしてもらえる日時で予約した。
2週間後に、赤坂見附駅そばのそのクリニックで検査を受けた。当たり前だが、麻酔しているので苦痛はゼロ、というか眠っているうちに検査は終了。毎度のことだが「念のため組織も採った」とのことで、検査結果は2週間後にわかるという。
2週間経ってクリニックに電話をすると、電話口で結果を教えてくれた。「問題ない」とのことでほっと一安心。(問題があったら、電話口では教えてくれないだろうが。)それでも、また一年経ったら検査を受けようと思ったのだった。


さて、Hのほうだが、手術結果やその後の様子を知りたいと思うものの、こちらから連絡するのは憚れた。そうこうしているうちにいつの間にか年末に。(どうしているかなあ)などと思っているところにHからメールがあった。手術は成功したが、生活上は様々な制限があると書いてある。これは一体どう解釈するべきか。「調子が戻ったら、また会いましょう」と返事をしたのだが、その後、年が明けて、さらに2月になっても何の返事もない。(何かあったのか...)と流石に心配になり、再度こちらからメールをしてみることに。するとすかさず返事があった。「3月末に食道癌の検査がまたあります」とのこと。う〜ん、これも解釈が難しい。今度も「元気になったら、また、会いましょう」と当たり障りがない返事して、返ってきたのが「飲みに行くならいつでもいいですよ」。
おいおい、そんな元気ならそう言ってくれよ。
友人の死で書いた通り、昨年は学生時代からの仲間のAが他界した。

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そんなこともあって、Hの様子も気になって仕方なかったのだ。Aの訃報を聞いた時に先輩から言われた「会えるときに会うのは大事ですよ」というお言葉に従って、Hとは来週末に飲みに行くことになりました。