アラ還オヤジの備忘録

雑感や、その他諸々。

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恵方巻きを食べながら1986年を思う


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昨日は節分。土曜だというのにカミさんは「予定がある」とのことで、一人で朝から外出していたのだが、帰りに駅ビルのスーパーで恵方巻きを買ってきてくれた。豆まきの豆は、こちらは自宅近所のスーパーで一週間ほど前に購入したとのことで、夕方には豆まき、その後夫婦で今年の“恵方”の東北東を向いて恵方巻きにかぶりつく。
それにしてもこの“恵方巻”、少なくとも自分が子供の頃(昭和30〜40年代)は影も形もなかったと思う。一体誰が仕掛けたか知らないが、今はほとんど“国民的行事”になっているところを見るに、マーケティング的には大成功と言えるだろう。
話は変わるが、年明けから始まったテレビドラマの中に、「不適切にもほどがある!」というのがある。主人公が過去から現在にタイムスリップしてきたというストーリーで、その“過去”というのは1986年という設定。で、第一回をカミさんと一緒に見たのだが、二人揃って出てきた感想は、「え〜、1986年て、こんなじゃなかったよね?」というもの。そもそもワンマンバスの中でタバコをふかすオヤジなんて、一体いつの時代のことなのか。1986年の“名誉”のために敢えて言うが、その頃はすでにディズニーランドも開業して3年、JR舞浜駅はまだなかったので、地下鉄東西線浦安駅からバスでディズニーランドに移動していたのだが、その中でタバコがすえたはずもない。今は海外でも“MUJI”で名が通っている“無印良品”もすでにあり(当時、自分も結構なヘビーユーザーだった)、雑誌BRUTUSも刊行済み(MUJIBRUTUSもスタートは1980年)、さらに言えば、翌年の1987年には映画「私をスキーに連れてって」が公開された。今観ても、スキーウェアもゲレンデの様子も、今とほとんど違いが見つけられない(スノボの有る無しはあるが...)。
こんなことをつらつら書いてふと思ったのは、「1986年と、それから38年後の2024年の今と比べて、大して違いがあるか?」ということ。
新NISA「つみたて投資枠」で悩むで、株価が「33年かかってようやく自分がペーペーのサラリーマンだった頃の水準に戻ったかと思うと気が重くなる」と書いたが、

sugo-mane.hatenablog.com

この30年余り、まるで(世の中が進歩を止めていたのではないか)という錯覚に襲われるほどだ。
こんなことを書くと「IT、ネットの進化はどうだ」と言われる向きもあろう。自分もその“恩恵”を少なからず享受してきた側だが、敢えて批判されることを承知で書けば、結局はキーボードからゼロイチのプログラムを書き込めば出来ること、そこそこの知識があれば誰でもやれる。参入障壁が低い一方、そこから得られる利益が思いの外大きいことで、優秀な知能、人材はIT、ネット関係に集まってしまい、結果、本来であればもっと発展できる余力のあった他の産業の停滞を生んだのではないか。この30〜40年の間の国の産業振興がどのように機能していたのか、或いはそもそも国に頼るべきことではないのか...。

「え〜、1986年て、こんなじゃなかったよね?」なのであれば、一体いつ頃なのか、カミさんとあーでもないこーでもないと話して結論は、「結局ドラマの設定なんて適当」というもの。細かいことに目くじらを立てずに、のんびりドラマを楽しむことにしたのだった。