アラ還オヤジの備忘録

雑感や、その他諸々。

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友人の死


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先週の金曜は、週に1、2回の出社の日。以前は、電車の中から外を眺めながら、ぼんやり考え事をしていることが多かったが、最近はスマホ業界紙のウェブサイトの更新内容をチェックする“知恵”がついた。いつものようにRSSアプリのFeedyを眺めていると、ある“訃報”に目が止まった。(まさか)と思いながら記事を開くと、紛れもない、大学時代の同期のAのことである。
Aについては2年ほど前にこのブログでも書いていた。

sugo-mane.hatenablog.com

Aも含めて大学時代の同期数人で飲みに行ったときのことだが、その時のAの様子を思い出しても特に変わった様子はなかった。Macで年賀状の宛名書きをしていた頃で、「今出している年賀状の多くは親戚宛だ」と書いたが、Aは親戚以外で今も年賀状をやり取りしている数少ない相手の一人。

sugo-mane.hatenablog.com

今年も賀状を受け取ったが、いつもと変わらぬ文面だった。
それが突然“死去しました”と言われても到底信じることができない。いても立ってもいられず、同窓会の動向に詳しい先輩に電車の中から「Aのこと、耳にはいっていますか?」とメールを打つ。程なく返事が来たが、内容はといえば「お久しぶり、知らないんですが何かありました?」と呑気なもの。すかざす「業界紙で“死去した”って...」と返事をすると先方も「え?まじですか?確認してみます」とのこと。
その先輩から次に返事があったのは、自分がオフィスに到着したタイミング。「癌だったそうです。社内へのアナウンスも葬儀が終わったあとにあったそうです」とのことだった。
ああ、それにしても、Aが死ぬとは、これまで一度も考えたことがなかった。自分たちの年齢を考えれば、そう遠くない未来に間違いなくやってくることなのに。大学時代から今に至るまで元気な様子しか思い出せない。コロナが収まったら、また飲みに行くかなどとのんびり構えていたが、もう二度と叶うことはない...。
ふとデスクの上を見るとなぜか濡れている。(誰か、何かこぼしたか?)などと思ったのだが、それは自分の涙だった。この歳になって最近は随分と涙もろくなったものだ。先輩にお礼の返事をすると「お互い元気でいましょうね、会えるときに会うのは大事ですよね」と返ってきた。
自分もあと何年生きていられるのか。60も超えて、自分の父親が他界した年齢まで、もう一桁の年しか残っていないが、かと言って、本当にやりたいと思ったことをやってこれたのかと考えると、残念なことに“Yes”と断言できない自分がいる。Aはどうだったのだろうか、そんなことを思いながら故人の冥福を祈った。