アラ還オヤジの備忘録

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指揮するセーラームーン


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クラシックコンサートとSNSで書いたとおり、ツイッター新日本フィルハーモニーのアカウントをフォローしている。

sugo-mane.hatenablog.com

ここ最近、新日本フィルハーモニーのアカウントで目立ってツイート数が多かったのが、クリスティアン・アルミンクに関する記事。2003年から13年まで第2代音楽監督を務めたアルミンクの指揮で昨日行われた、すみだ平和祈念音楽祭に関するものだ。
彼が新日本フィルから離れてすでに10年とは、時間が経つのは早いものだ。当時は見るからに“若手”感があったが、ツイートにアップされている最近の写真を見ると、いい意味で落ち着きが感じられる。
話は逸れるが、昔、F1(自動車レースです)にミカ・ハッキネンというドライバーがいた。フィンランド出身で1998年と1999年の2年連続でワールドチャンピオンに輝いた。当時はミハエル・シューマッハも現役だったから、実力は折り紙付きだ。このミカ・ハッキネンに対して、当時F1レース中継の実況を担当していた古舘伊知郎氏がつけたあだ名が「男セーラームーン」だった。古舘氏がハッキネンにつけたニックネームには他にもいろいろあったのだが、金髪、イケメンのハッキネンには、「セーラームーン」が妙にしっくりきたのだった。
そんなことが頭の片隅に残っていたのか、自分がはじめて若き日のアルミンクを見たときの第一印象は「指揮するセーラームーン」。アルミンクはオーストリア出身だが、こちらもハッキネンに負けず劣らずの金髪、イケメンだ。
ミカ・ハッキネンは、その“性格の良さ”でもよく知られていた。名だたるエゴイストがひしめくF1界で、ハッキネンは良い意味で“普通の人”と言われていた。ちょっとググれば”ミカ・ハッキネン 名言”などという検索ワードも出てくる。なかなかの人物だ。
一方、自分が見たことのあるオーケストラの指揮者の中で、“性格が良い”ことでまず思い出されるのは、アルミンクと同時代に新日本フィルに”ミュージック・パートナー・オブ・NJP”として在籍していたダニエル・ハーディング。リハーサルを見学する機会があったのだが、リハーサル中にも見学客に対するサービス精神を発揮していた。そして、彼の名が世に知れ渡ったのが、あの3月11日に“予定通り”に開催された演奏会だ。まさか、あの夜にすみだトリフォニーホールで、マーラー交響曲第5番が演奏されていたとは。あとでその話を聞いて、本当に驚いたものだ。
あれから昨日で12年か...。因みにハーディングのその後だが、数年前に指揮者業は休止し、何とエールフランスパイロットとして就職したらしい。
昨日のアルミンクのコンサートに行けなかったのは残念だったが、コロナも何とかこのままうまく収束し、心置きなく生のオーケストラの演奏が聞けるようになればと思うばかりだ。