アラ還オヤジの備忘録

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オンライン講習を受けたあとに免許センターに行ったら、こんな感じでした


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マイナンバーカードで運転免許更新で書いた通り自分は今年は運転免許更新の年。

sugo-mane.hatenablog.com

偶然見つけた“優良運転者オンライン講習モデル事業”に導かれるままに、本来は免許センターで受ける講習をスマホで済ませたのは今月はじめのこと。
すぐに免許センターに免許の受け取りに行ってもよかったのだが、免許センターのウェブサイトには免許更新の“混み具合”も掲載されていて、それによるとお盆期間中の20日までは“非常に混雑”と表示されている。そんなわけでお盆が明けるのを待ち、会社から休みをもらって免許センターに行ったのが、この水曜だ。
今回は免許センターまでのルートもGoogle mapでしっかり調べたはずなのに、またしても幕張海浜駅界隈で思っていた道とは違う道に。それでも大して遠回りをすることもなく、何とか免許センターに辿り着いた。
いつもはセンターの建物から結構離れた場所まで行かないと駐車スペースがない印象だったが、今回は割りと近めの場所に空きスペースを見つけることができた。(免許センターのウェブサイトの情報も捨てたものではない)などと思いながら、足早にセンターの建物に向かい、入り口を入ると、そこには結構大人数の人たちが。(近くに駐車できたのはたまたまか...)などと思いながら窓口に向かう。
「運転免許オンライン更新時講習モデル事業」のウェブサイトには免許証が交付されるまでの流れも記載されていて、その中には赤字で「更新申請書を受け取る際に、オンライン講習受講済みである旨を窓口係員へ必ずお申し出ください」と書いてある。書かれた通りに、その旨を係の中年女性に伝えると、赤鉛筆のようなもので用紙にカタカナの“オ”の字を丸で囲んだような記号を書いて、あとは特段の指示もない。もらった用紙(更新申請書)に他の人達と同じように必要事項を記入して、次の窓口に進むと、今度は三千円分の印紙をもらう(支払いはもちろん現金です)。印紙は自分で用紙に貼って、次は視力検査。
こちらは広いフロアの中に、8列くらいの列に一列当り10人くらいの人が順番待ちをしている。思い出したのは昭和四十年代の小学校の体育館での身体検査の雰囲気。オンライン講習受講済みなど何の関係もなく、順番が来るのを待って、ようやく検査を受ける。検査にかかる時間は多く見積もっても30秒というところか。待ち時間と検査時間のバランスから見ても、免許更新にかかる時間のボトルネックは視力検査であることは明らかだ。検査を終えて、視力検査前に一旦回収された更新申請書を受け取るために、窓口から名前が呼ばれるまで待つことに。ここでも特に“オンライン講習受講済み”がそれ以外と区別されることはない。しばらく待って名前が呼ばれて用紙を受け取り、次は写真撮影だ。
こちらも視力検査のときほどではないものの、そこそこ人が並んでいる。一番短かそうな列を選んで、自分の順番を待つ。程なく自分の番が回ってきて、撮影そのものは文字通り“一瞬”で終了だ。
ここまでの行程で“オンライン講習受講済み”組とそうでないグループで違いは全くない。写真撮影のあと、通路を進むと長机が2つほど並べられた“受付”があり、二、三人の女性事務員が待ち構えている。ここで用紙を出し、ここからようやく“オンライン講習受講済み”組は別行程に。ふつうは二階にある講習会場に進むよう指示されるが、“オンライン講習受講済み”組は、その受付の隣りにある部屋で待っているよう指示される。言われるままにそこに入ると、広さは二階の講習会場と同じような部屋の中に、すでに待っている人が3〜4人ほどいた。視力検査のときの混雑具合と比較して、“オンライン講習”はほとんど、というか全く浸透していないことは容易に想像できる。およそ15分ほど待って、部屋の中の人数も10名ほどになったところで係の人が部屋に入ってきた。順番に名前を呼ばれて新しい免許証を受け取ると、晴れて“お役御免”である。
さて、ここからは自分の感想。確かに最後の行程で講習の有り無しの違いはあって、その分、時間の短縮はあったものの、“疲労感”的には、大して違いがない、というのが、まず第一印象。マイナンバーカードは令和のインパール作戦かで書いた通り、パスポートの更新もマイナンバーカードを使ってオンラインで手続きしたが、

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こちらは、旅券事務所の窓口ではスマホにダウンロードしたpdfファイルをスマホ上で提示して、記載されたQRコードを読み取ってもらうだけ。記入用紙を渡されるとか、それに何か記載するとかはおろか、写真撮影すらない(写真はオンライン手続きの際にスマホで撮影済み)。一方、免許更新の方は言えば、要は「講習をオンライン化」しただけで、あとの手続きは全て従来通り。これではマイナカードの恩恵もほとんど感じられない。パスポート更新の際の窓口の省力化があまりにスマートすぎて、それと比較すると、“色鉛筆で丸にオの字”の免許更新の方は随分と時代遅れに感じられる。所轄官庁のセンスの差か、システム構築を請け負った業者の能力によるものか、はたまた、その両方か。あまりの違いに驚きを通り越して、呆れてしまう。
視力検査をどうするかというのは一工夫必要だろうが、パスポートの写真がスマホでOKで運転免許はスマホNGという道理もなかろう。巷では「マイナンバーカードと運転免許証の一体化」が取り沙汰されているが、そんなことをする前に、マイナカードを使って、もっといろいろできることがあるのでは。デジタル大臣さん、ここは“一発逆転”の奮起を期待します。