アラ還オヤジの備忘録

雑感や、その他諸々。

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侮れない工業デザイン

もう、2か月前くらい前になるが、コーヒーメーカーを買い替えた。

これまで使っていたのはこちら。

そして、今回購入したのはこちら。

どちらも似たような値段でAmazonで注文できるが、今回購入したものは“リムーバブル・タンクで簡単:取り外しのできるタンクだから給水や洗浄が簡単・便利です。給水がしやすいメモリ付。”とのふれ込みで、こちらを購入したのだが、結果的には“失敗”だった。

二つの製品を見比べて、まず気が付くのは外見の違いだ。新しい方が、何というか、メカっぽい。特徴的なのは、ポットの形状で、古い方は先の方がすぼまっている、いわゆる“ポット型”なのに対して、新しいものは円筒形。デザイン的には、特にどちらが好みということもないが、新しいものの方が“デザインしました”感がある。しかし、残念ながら、これが全くイケてない。そもそも、何でポットは“ポット型”をしているのか。使ってみるとわかるが、ポットの中身が少なくなってきても、スムーズに中身が出てくるためだ。中身が少なくなると、ポットを傾けることになるが、“円筒型”では、円筒の上の隅に中身が引っかかり、より大きく傾けないと中身が出てこず、出方もスムーズさに欠ける。結果、注ぐときによほど気を付けないと、中身がこぼれてしまうのだ。この件は、Amazonのレビューを見ても散々な言われようで、中には「ポットの欠陥設計だけ改良して取り替えてほしい」とのコメントがあるほどだ。

あの“ポット型”に、それなりの理由があるということに、デザイナーさんは思い至らなかったと言うしかないが、長い歴史の中で受け継がれてきた工業デザインというのは、実に侮れないなと感じたのだった。

とは言え、買ったばかりのコーヒーメーカーをお蔵入りさせるのも勿体ないので、まずは円筒形のポットでも上手に注げるようになるよう、暫くは“修行”を続けるつもりだ。我が家では、午前と午後、一日最低2回はコーヒーを入れる。一年で700回以上の計算で、前の機種も3年ほどでポットのゴムパッキンが劣化し、今回、新しい機種の購入となった。次回の購入も2~3年後になると思うが、その時はポットのデザインが改良されていることを切望します。メリタさんのコーヒーメーカーで淹れるコーヒーの“味”は気に入っているので。

Just because it isn’t happening here…

今日の朝刊の3面、毎週日曜に掲載される論説の冒頭に「NGOセーブ・ザ・チルドレンが8年前に公開した90秒の動画」との記述がある。これだけ読んでピンと来た読者は、多分私だけではなかったろう。今、このタイミングで紹介されるとすれば、多分「アレ」に違いにない、そう思ってYouTubeで検索すると、ほどなく見つけ出すことが出来た。

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このビデオを初めてみたときの衝撃は今も忘れられない。当時は、まさか国連常任理事国がヨーロッパ諸国の一つに直接的に侵攻するとは想定しておらず、ビデオ制作の目的は、シリア難民に対する援助だった(と思う)。ビデオそのものはフィクションだろうが、今、ウクライナではこの少女と同じ境遇の子供たちがいるに違いないと思うと、胸が張り裂けそうだ。

ビデオの最後の部分に出てくる以下のメッセージが、これほど現実味を帯びる時が来ようとは。早く“戦争”が終結することを願うばかりだ。

Just because it isn’t happening here

Doesn’t mean it isn’t happening

Armed Man:A Mass For Peace / 平和への道程

納戸で眠っていたスピーカーでYouTubeを鳴らすで、休みの日はYouTubeMiles DavisBill Evansのチャンネルをかけながら過ごすと書いたのは、今からおよそ5か月前。

sugo-mane.hatenablog.com

その頃は、外国での(オミクロン株による)コロナ感染の再拡大に気をもんでいたものの、まさか国連の常任理事国が他国に侵攻するようなことが起こるとは、夢にも思っていなかった。それが、今は、“ならず者”超大国が武力にモノを言わせて、他国に攻め入っても、国際社会が取り得る選択が如何に限られているかかということが白日の下になり、“事”はウクライナに限ったことではないと、誰もが考えざるを得ない状況になっている。

そんな中、Bill Evansのスマートなピアノの響きをのんびり楽しむ、というのも何か場違いに感じてしまう。

そんな自分が、今日、聞いているのは、Armed Man:A Mass For Peace / 平和への道程。

2001年に発表されたカール・ジェンキンスのソロ・アルバムだ。

13曲で構成されており、それぞれのタイトルは以下の通り。

  1. The Armed Man
  2. The Call To Prayers (Adhaan)
  3. Kyrie
  4. Save Me From Bloody Men
  5. Sanctus
  6. Hymn Before Action
  7. Charge
  8. Angry Flames
  9. Torches
  10. Agnus Dei
  11. Now The Guns Have Stopped
  12. Benedictus
  13. Better Is Peace

全体で1時間を超える曲だが、まずはどれか一曲聞いてみるとすれば、10曲目のAgnus Deiがお薦めだ。

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彼の地で、早く“Now The Guns Have Stopped”、“Better Is Peace”と言える日が来ることを願うばかりだ。

前線の大統領を見て「インデペンデンス・デイ」を思い出した

ウクライナ大統領のロシア国民向けスピーチを訳してみたを書いてから一週間、彼の地の状況は今だ好転の兆しがない。

sugo-mane.hatenablog.com

勤めている会社も、そこそこの規模のグローバル企業なので、ウクライナにもオフィスがあり、同僚もいる。直接的な付き合いがあるメンバーはいないが、会社のHC(Head Quarters)からは、ウクライナの社員に対する会社からのサポート、例えば住むところを変えざるを得なくなった場合のファイナンス的な援助について、アナウンスがされていたりするところは、如何にも世界企業然としている。一方で、CEOから配信されるメールでは、ユニセフ募金を推奨したりして、その“手詰まり感”に(そんなもん、言われる前からやってるよ、ポイントだけど...)などと毒づいてもみたくなる。

sugo-mane.hatenablog.com

この先、一体どのように決着がつくのか、素人の自分には予測のしようもないが、ウラル山中に雲隠れしているとも言われるプーチンに対して、テレビニュース等でゼレンスキー大統領が未だキエフを離れていないという映像を目にしたりすると、現場の士気が大きく違うであろうことは容易に想像できる。

因みに、大統領が前線で自ら戦闘に参加する”という映像を目にするのは、これが初めてではない、といっても映画の中だが。

1996年公開の「インデペンデンス・デイ」では、大統領自らが戦闘機に乗り込み、宇宙人が乗り込む巨大な宇宙船に向かっていった。正直に言うと、この映画を観た当時は、「気持ちはわかるが、理屈で考えれば、それは止めるべきだろう」などと思っていた。しかし、こうして絵空事ではなく、現実としてその映像を目の当たりして、その“力”を実感したのだった。 

ウクライナ大統領のロシア国民向けスピーチを訳してみた

日曜の今日、何気なくLinkedIn の投稿を眺めていて、目に飛び込んできたのが、こちら。

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ウクライナのゼレンスキー大統領がロシア国民に向けて行ったスピーチだ。約9分の“長尺”だが、投稿者の“これを聞く時間がないというなら、それは一体何なんだ?”のコメントにつられて視聴したところ、図らずも涙が止まらなかった。大統領のスピーチは(多分)ロシア語だが、それに英語のキャプション(翻訳)が添付されていたので、日本語にしてみた(Special thanks to Google翻訳。でも翻訳がひどいのはGoogleのせいではないので念のため)。特にコメントはしません。時間があったらお読み下さい。

 

今日、私はロシア連邦大統領に電話をかけました。

結果ですか?音信不通です。

音信不通はドンバスのはずなのですが。

だからこそ、私は今日、ロシアのすべての市民の皆さんに訴えます。

ウクライナの大統領としてではありません。 私はウクライナ市民として、ロシアの人々に訴えます。

私たちは2,000km以上の国境を共有しています。

その周りには、今日、あなた方ロシアの軍隊があります。ほぼ20万人の兵士、数千の部隊です。

あなたの国のリーダーは、私たちの国への軍事行動を承認しました。 自分達以外の国の領土に向けてです。

この段階の意味は? この段階は、ヨーロッパ大陸での大規模な戦争の始まりになる可能性があります。

全世界が今すぐにでも起こり得ることについて話し合っています。 理由はいつ何時でも現れます。

いかなる挑発。 火花。 すべてを焼き尽くす可能性のある火花。

この炎はウクライナの人々に自由をもたらすと言われています。 しかし、ウクライナの人々は元々自由です。

我々は自分たちの過去を思い出し、自分たちの未来を築いています。ロシアのテレビで毎日言われているような破壊ではなく、“構築”しているのです。

あなた方の国のニュースが伝えるウクライナは、実際のウクライナとは完全に異なっています。

最も大きな違いは、私たちのものがリアルであるということです。

あなた方は私たちがナチスであると言われます。

しかし、ナチズムを根絶するために800万人以上の命を犠牲にした後、その国家のことをどうしてナチストと呼ぶことができるでしょうか?

私の祖父がソビエト歩兵部隊の一員として戦争を生き延びたとき、どうすれば私はナチスになることができますか。

さらに、独立したウクライナで大佐として他界した時にも。

あなた方は私たちがロシアの文化を憎んでいると言われます。 しかし、どのようにして文化を憎むことができますか? どんな文化を?

隣人は常に文化的にお互いを豊かにします。それは彼らを一体にするわけではありませんが、人々を「私たち」と「彼ら」に分けもしません。

私たちに違いはありますが、それは敵になる理由ではありません。

私たちは自分たちの歴史を築き上げたいと思っています。 平和的に。 穏やかに。 誠実に。

あなた方は、私がドンバスを攻撃するように命じていると言われます。狙撃する、疑いなく爆撃すると。

では、教えて下さい。誰を狙撃するのですか? 何を爆撃するのですか?

ドネツクですか? 私が何十回も行ったことがある、あの場所をですか? 私はそこの住民たちと顔見知りですが。

アルテマですか? 以前友達と歩いたことがある、あの場所をですか?

ドンバスアリーナですか? 欧州選手権の間、地元の選手たちを応援した、あの場所をですか?

シェルバコワ公園? チームが負けた後、一緒に飲み交わした、あの場所をですか?

ルガンスクですか? 親友の母親の家があるあの場所、そして彼の父が埋葬されているあの場所をですか?

念のため、私は今、ロシア語で話していますが、それは、ロシアではこれらの地名、通り、イベントの意味を理解している人は誰もいないからです。

これはすべてあなた方にとって外国であり、未知のものです。 これが私たちの土地です。 これが私たちの歴史です。 あなた方は何のために戦うつもりですか? そして誰に対して?

あなた方の多くはウクライナを訪れたことがあるでしょう。 また、あなた方の多くはウクライナに親戚がいるでしょう。

あなた方の中には私たちの大学で勉強された方もいるでしょう。友好的なウクライナ人。 あなた方は知っています、私たちの性格、人々、そして私たちの道義を。

あなた方は私たちが最も大切にしていることを知っています。 自分の中に答えを探してみて下さい。理性の声、常識の声に耳を傾けてください。 そして、私たちの声を聞いてください。

ウクライナの人々は平和を望んでいます。 ウクライナ当局は平和を望んでいます。

私たちは平和を欲し、それを実現します。 私たちは自分達の政権ですべてを行います。

私たちは一人ではありません。 それは真実です。 ウクライナは多くの国々にサポートされています。 なぜか?それは、 私たちは「犠牲の上に成り立つ平和」について話しているのではないからです。

私たちは平和について、そして道義と正義について話しています。 自分の未来と安全を定義するすべての人の権利、そしてすべての人が脅威なしに生きる権利について。

これらすべてが私たちにとって重要です。 これらすべてが平和にとって重要です。 これはあなた方にとっても重要だと思います。

私たちは確かに戦争など望んでいません。それが 冷戦だろうが、そうでなかろうが、或いはハイブリッドであろうがなかろうが。

しかし、私たちが脅かされた場合、もし、誰かが私たちの国、私たちの自由、私たちと私たちの子供たちの生活を奪おうとした場合、私たちは自分自身を守るつもりです。

攻撃ではなく、守るのです。 私たちを攻撃することで、あなた方は私たちの顔を見ることになるでしょう。 背中ではなく、私たちの顔を。

戦争は大きな苦痛であり、その言葉のあらゆる意味において大きな代償を伴います。

富、名声、クオリティ・オブ・ライフ、自由、そして最も重要なことに、人々は愛する人を失います。 そして彼ら自身を失う。

常に多くのものが戦争には欠けています。 しかし、痛み、汚れ、血、そして死にあふれています。数千人、数万人の死者です。

ウクライナはロシアにとって脅威であると言われます。これは以前から真実ではなく、現在も、そして将来も、そうではありません。

あなた方ロシアはNATOからの安全保障を欲しています。私たちも安全の保障を欲しています。

ウクライナの安全保障を、あなた方からの、ロシアからの、そしてブダペスト覚書の他の協定署名国からの安全保障を欲しています。

今日、私たちはランダムな安全保障同盟に参加していません。 ウクライナの安全は私たちの周辺国家の安全保障と結びついています。

それが、私たちが今、すべてのヨーロッパの安全について話している理由です。 しかし、私たちの主な目標は、ウクライナの平和とウクライナ市民の安全です。

私たちは、あなた方を含むすべての人にこれを知らせることを決意しています。 戦争はすべての人から保証を奪うでしょう。 誰も安全の保証を得ることはできません。

誰がこれに最も苦しむのでしょうか?

民衆です。

これを誰よりも望んでいないのは、誰でしょう?

民衆です。

誰がこれを起こるのを防げるでしょうか?

民衆です。

これらの人々があなた方の中にいるなら–私は彼らがそうだと確信しています。

公人、ジャーナリスト、ミュージシャン、俳優、スポーツ選手、科学者、医師、ブロガー、芸人、Tiktokersなどなど。

男性も女性も、老いも若きも、父親も、そして最も重要なのは母親です。

ウクライナの人々と同じように、ロシア当局があなた方に反対のことをどれほど説得しようとしても。

私のスピーチはロシアのテレビで放映されないことを私は知っています。 しかし、ロシアの市民はそれを見なければなりません。 彼らは真実を知る必要があります。

そして真実は、手遅れになる前にこれを止める必要があるということです。 そして、ロシア当局が私たちと話をしたくないのなら、平和のために、多分彼らはあなた方と話をするでしょう。

ロシアの人々は戦争を望んでいますか? これに答えられるようにしたいと思います。 しかし、答えはあなた方にかかっています。ロシア連邦の市民であるあなた方に。

ありがとう。

BoseのWave music systemをBluetoothで鳴らす

最近見かけなくなったが、一昔前はBoseWave music systemの広告がそこら中に出ていた。

そのコンパクトな外観に見合わぬ高音質という触れ込みで、その理由も図解入りで説明されていたものだ。Boseというブランド力もあり、多くの人は“きっとそうに違いない”と、実機の音を確かめることなく、購入していたのではないか。かく言う自分も、そのうちの一人。今の家に引っ越してきて間もない時期に購入したと記憶しているので、かれこれ10年以上前になる。“音”に関して言えば、期待を裏切られることもなく、というか期待以上で、今もリビングで活躍中だ。一度、リモコンの調子が悪くなったので、Boseのカスタマーセンターに問い合わせところ、リモコンだけ購入可能とのこと(確か3千円かそこらだったと思う。本体の色は白と言ったのに、黒のリモコンが送られてきたというオチはあったが。)で、リモコン交換後は、特にトラブルもなく現在に至っている。

さて、そんなわけで今も“現役”のWave music systemだが、何しろ10年以上の前に購入したこともあり、今時の基準から考えると当たり前と思えるものが付いていない。その最たるものがBluetoothで、たとえばパソコンでYouTubeを再生しても、それをBluetoothで飛ばすことは不可能だ。

納戸で眠っていたスピーカーでYouTubeを鳴らすで書いた通り、平日は長男が以前使っていた子供部屋でWork at Homeに勤しんでいる。

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その際はノートパソコンをふた昔前のミニコンポにオーディオケーブルで繋いでYouTubeをBGMにしている。週末も、パソコンを使う際は大抵子供部屋なので、“音”が欲しければ平日と同じようにYouTubeを鳴らしていた。

ところがこの週末は関東地方は生憎の雨模様。天気が良い時はベランダに面した南向きの窓から日差しがふんだんに入ってくる子供部屋でそれこそ暖房要らずなのだが、今回はそうもいかない。カミさんがいるリビングと、二階の子供部屋で別々に暖房を入れるのも不経済ということで、自分がノートパソコンを抱えてリビングに降りていくことに。カミさんがBGMでかけていたのは地元のFM局だった。

(う~ん、イマイチだな。)などと思いつつ、だからと言って子供部屋で使っているDuKabelのケーブルは長さが1.2mのもので、リビングテーブルからWave music systemに届かないし、そもそも足でも引っ掛けたら目も当てられない。どうしたものかと考えていたところ、(そうだ、あれがあった)と思い出したのは、Anker Soundsync Bluetoothレシーバー。

購入したのは、昨年9月頃。カミさんがスマホで再生しているYouTubeを、もっといい音で聞きたいと言い出したのがきっかけだ。巷には、スマホに繋ぐ所謂スマホスピーカーがあふれている。カミさんも、そんな中のどれかをイメージしていたのだろうが、これまでの経験からすると、そんなスピーカーを買ったところで、すぐに飽きてしまうのは明らかだ。そもそもリビングにはWave music systemがあるのだから、さらに追加でもう一台スピーカーを買うというのも、何とももったいない。一計を案じて提案したのは、「せっかくBoseがあるんだから、それに繋がるようにしよう」。ネットで手頃なBluetoothレシーバーはないかと物色し、辿り着いたのがAnkerだ。

案の定、購入後はほとんど使われず仕舞いだったのだが、いよいよそいつの出番が来たようだ。早速、Wave music systemに繋いだレシーバーとパソコンをペアリングしてみる。家電量販店での出来事に、親としての器量を考えさせられたで書いた通り、パソコンの方も相当の年代物だが、何の問題もなく認識してくれた。

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早速YouTubeをかけてみる。曲はStan GetzのThe Cool Sound of Stan Getz.

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DuKabelのケーブルでつないだ時と負けず劣らず、ご機嫌なサウンドがスピーカーから流れてきた。

一時は“無駄な買い物だったか”と思っていたBluetoothレシーバーだったが、思わぬ形で復活したのだった。

“ワクチン接種手当”はいかが?

昨日の朝刊の社会面を見ていると、コロナワクチン3回目接種後の副作用についての記事が目に留まった。交互接種でのモデルナ製ワクチンの副反応として、“7割近くが発熱"、"若いほど多い傾向” とある。モデルナワクチン追加接種後の副作用データ(国内)は?で「中間データでもいいので、早く結果が見たいものだ」と書いたが、ようやく出てきたようだ。

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それにしても、予想はしていたものの、3回目接種後の37.5度以上の発熱の割合が、モデルナ製で68.0%という数字を見ると、改めて、3回目を接種すべきか考えてしまう。(因みにファイザー製は39.8%とのこと。)

コロナワクチン2回目接種後の副反応、聞いてました?で書いた通り、モデルナワクチン2回目接種後に、それこそ仕事に支障が出るほどの副作用に見舞われた身としては、3回目が自分のためのみならず、世の中のためにも必要ということはわかってはいるものの、「ハイ、打ちます。」とは即答できないというのが本音だ。

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大体、国が「打て!」といってワクチン接種し、その結果、仕事を病欠して(ワクチンを打って“病欠”というのも何ともシュールな構図だが…)、それに対して国は知らんぷりというも、如何なものか。この際、追加接種したら“ワクチン接種手当”を支給してはどうだろう。すでに65歳以上は3回接種が進んでいるだろうから、この時点で接種者全員に手当支給となれば、事務方も対応が大変になりそうなので、対象者は就労可能な現役世代(65歳未満)。支給額は、ベーシックインカムと失業保険でも触れたが、失業保険の日当の下限と上限(2千円~約8千円強)の中間辺りを取って、例えば5千円とか。マイナポイント5千円還元より、よほど国家予算を投入する価値があると思うのだが如何だろうか?“ただ”では接種に逡巡していたクチも、手当が出るとなれば、それがインセンティブになって接種が進むかもしれない。

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因みに以前も紹介した厚生労働省のホームページでは「追加接種後の健康状況調査」のデータが更新されていた。

www.mhlw.go.jp

ただ、中間報告の抜粋として発熱について記載されているのは、“発熱については、接種1日後の発現頻度が最も高く、接種3日後にはほぼ消失していました”のみ。発生割合については(故意かどうかはわからないが)触れられておらず、何とも見ずらいグラフが添付されているだけだ。新聞でも見出しになるくらいに発熱頻度は国民が知りたい情報なのだから、記載の仕方をもう少し考えてほしいものだ。